今日のことば
7/20 月曜日
まず自分が善知識(ぜんちしき)に
「善知識」とは善(よ)き友、最高の師のことです。この「知識」は、ものごとをよく知っている知識ではなく、自分のことを本当に理解してくれる人という意味です。
大勢の人が集まっていると、なかには「ほんとにあの人には困ったものだ」と、人の顰蹙(ひんしゅく)を買うようなことばかりする人がいるものです。それがたび重なると、「ああいう人は、もう相手にしてもしようがない」とレッテルを貼(は)ってしまいがちです。
しかし、そうしていつも人から責められるようなことをする人にも、それなりの事情があります。それを分かってあげる。その人なりに立ち直ろうと必死にがんばっているのを、信じてあげる。そういう人が善知識です。
自分が逆境に置かれたときに温かい言葉をかけてもらえることほど、うれしいことはありません。みんなが自分を相手にしてくれないときに真剣に自分のことを心配してくれる人が一人でもいたら、涙が出るほどうれしいものです。勇気と力がわいてきます。
私たちの法座は、お互いがそういう善知識同士の間柄になる場なのです。
庭野日敬著『開祖随感』第11巻 164~165頁より