今日のことば
4/26 土曜日
一つずつの自信
「明日の日本は怖くない。青年の目に輝きがないから」と、ある外国の人が言っているそうです。確かに、いまの青年たちは知識は豊富で表面は明るいのですが、内面は孤独で、自分の生き方に自信が持てずに悩んでいる人が多いようです。
いくら知識が豊かでも、現実の人生は自分の考えるようにはなってくれませんし、こっちの思うように人は動いてくれません。その社会で生きていく力は、自分で体験して身につけていくしかないのですから、当然、失敗もあります。初めから失敗なしにいける人はいません。若いうちは失敗のほうが多くてあたりまえなのに、最近の若い人たちは、その失敗を恐れすぎているようにみえるのですね。それで、知識だけに頼ってしまい、自分の殻(から)に閉じこもってしまうのではないかと思うのです。
青年は、あれこれ迷う前に行動することです。一つのことに熱中すると、一つの自信が生まれます。誠心誠意コツコツとやっていれば周囲が評価してくれて、それで、もう一つ自信がついてきます。そうして、だんだん自分の目標が見えてくると、青年の目の色が違ってくるのですね。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 220~221頁より