今日のことば

4/4 金曜日

仏になるための応用問題

仏教の信仰は、「仏になる」のが大目的です。その目的に向けてぴたりと腰がすわると、することなすこと、スカッとあかぬけてきます。上司にはゴマをすって部下には威張りちらすとか、すぐ有頂天になるかと思うと、どうしようもないほど落ち込むといったように、周囲の変化に右往左往(うおうさおう)するというようなことがありません。

出てくる問題、出会う人のすべてが、自分に悟りを開かせんがための応用問題を持ってきてくれたのだと受け止める、その受け止め方が決め手なのです。

いくら知識が豊富で、さまざまな理屈は知っていても、実際に問題にぶつかって経典に示されたとおりに実行してみなくては、それを乗り越える力は身につきません。

一時のごまかしでは通らない。自分が本質的に変わらなくては、どんな問題も本当には解決しないのです。それを一つ一つ実際に体験して、事に対処する力が具わると、もうどんな問題、どんな人が現われようと、怖くない。「益(やく)とは成仏(じょうぶつ)」というのは、ここのところなのです。

庭野日敬著『開祖随感』第8巻 152~153頁より
TOPへ戻る