今日のことば
1/24 土曜日
非暴力の力
フィリピンの大統領選でアキノ派が勝利し、ついにマルコス政権を退陣に追い込みました。そのコラソン・アキノ女史の力は、どこから生まれたものだったのでしょうか。
女史は、有力な大統領候補だった夫のベニグノ・アキノ氏が暗殺された悲しみに耐えて、「暴力は暴力を招く。私は平和的手段を貫く」と、国民に訴え続けたと伝えられています。そのアキノ女史を、シン枢機卿(すうききょう)を中心にしたフィリピンの宗教者が、強力にバックアップしました。
宗教者は平和論を展開するだけでなく、どうしたらそれが実現するか、人びとに示さなくてはなりません。ガンジー翁の「非暴力の精神」を貫いている世界宗教者平和会議の活動に対して、「非暴力によって平和が実現するものだろうか」と危(あや)ぶむ人もいますが、一人よりも二人、二人よりも三人と、その道をあゆむ人が増えれば、そこに平和の道ができます。その道をあゆむ人が増えていきます。
そうして、あそこにもここにも小さな平和が生まれ、育ち、広がっていきます。それを目の前に見て、共鳴者の力が大きなうねりとなって、歴史を変えていくのです。
庭野日敬著『開祖随感』第7巻 104~105頁より