今日のことば

4/23 木曜日

裁(さば)く姿勢と救う姿勢

人が悩むのは、人間らしく生きたいと願うからです。子どもが登校拒否を始めると、親は必死になって、なんとしても学校へ行かせようとしますが、子どものほうは頑強に拒(こば)み続けます。親は「学校に行くくらいのことが、どうしてできないのか」と情けなくてたまらない。しかし、そういう見方で子どもを責めている間は、子どもの登校拒否は直りません。それは、親が世間体(せけんてい)を気にして子どもを裁く姿勢になってしまい、救う姿勢ではないからです。

救うためには、登校拒否を直そうとする前に、登校拒否をしている子どもをそっくりそのまま受け入れ、抱きとめてあげなくてはなりません。仏教では、理由なくして起こることは、なにひとつないと教えています。ですから、どうしてわが子がこんな苦しみにぶつかったのか、その苦しみ悩みの根底に何があるのか、それを、子どもと一緒になって解きほぐしてあげてほしいのです。

まず家庭を子どもが安心していられる場所にして、その安心できる場をだんだん広げていけば、子どもが自分から学校に行ってくれるようになる日が、必ずきます。

庭野日敬著『開祖随感』第8巻 180~181頁より
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