今日のことば
3/10 火曜日
めざすものが一つなら
夫婦げんかで、どちらがいいか悪いか決着をつけてみたところで、どうなるものでもありませんね。どっちがよくても悪くても、けんか別れになったのでは、元も子もありません。どうしたら仲よくやれるかが大事なのです。
それは、上司と部下の関係、親会社と下請け会社の関係、国と国の関係でも同じです。その場は、自分のほうが相手に譲っても互いに握手ができれば、必ず自分の立場も受け入れてもらえるときがきます。
法華経の根本は、調和の思想といってもいいでしょう。それを“統一”と考えると一つのものに統合するように誤解されかねませんが、法華経は、すべての存在を同根と考えるのです。一つの根から生まれ、めざすところも一つであるのならば、考え方が違い、立場が違っても対立するわけがなく、互いに協力し合い、助け合っていけるはずです。私が考える宗教協力の根本思想もここにあるのです。
実際に、信ずる宗教の違い、考え方や立場の違いを超えて共に行動してみると、法華経の偉大さが身にしみて分かってきます。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 36~37頁より