今日のことば

6/22 月曜日

最高に豊かな人生

マザー・テレサが亡くなられました。インドのカルカッタで行なわれた国葬では、百万人もの人が沿道に並んで別れを惜しんだと伝えられます。

マザー・テレサは「最も貧しい人を助けなさい」という神の声を聞いて、たった一人、ポケットに百五十円のお金を持っただけで行動を起こしたのだそうです。そして、カルカッタの町の路上で倒れて瀕死(ひんし)の苦しみにあえいでいる人の体を洗い、手を握(にぎ)りしめて語りかける奉仕に、生涯(しょうがい)を捧げたのでした。

「人に触れ、人に仕えることで愛が通い合います。愛することを知らずに神を語る人がいますが、神の愛は行動を伴わなくてはなりません」と、マザー・テレサは言われます。しかもマザーは、それを眉(まゆ)をつり上げた顔でやるのでなく、笑顔とユーモアをもって続けてこられたのです。

「最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」というイエス・キリストの言葉を信じて、その愛の行為にすべてを捧げたマザー・テレサが亡くなった後に残されたものは、二枚のサリーと、身のまわりの物を入れる袋だけだったそうです。その人生が、最高に豊かな人生だったのです。

庭野日敬著『開祖随感』第11巻 78~79頁より
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