今日のことば

6/20 土曜日

仏を見る心のスイッチ

「諸仏(しょぶつ)の出世(しゅっせ)には値遇(ちぐう)すべきこと難(かた)し」という言葉が、『法華経』の「如来寿量品(にょらいじゅりょうほん)」にあります。さまざまな仏さまがこの世に出られる、ちょうどそのときにめぐり会うのは至難なことだといわれるのです。けれども、同じ「如来寿量品」で仏さまは「私はいつもこの世界で説法し続けているのですよ」ともおっしゃっておられるのです。

仏さまに遇(あ)うことが難しいのは、仏さまが姿を隠されているからではなくて、私たちの心が仏さまの教えを受け取る心になっていないからなのです。

たとえば、テレビの電波は私たちのまわりを飛び交っているのですが、私たちの目にはそれが見えません。それと同じで、こちらが仏さまの教えを真剣に求め、正しく、しっかりと受け止めたいという願いをもって受信機のスイッチを入れないと、仏さまのお姿は映らないのです。そのスイッチを入れるのが三宝帰依(さんぽうきえ)だともいえましょう。

「仏さまにすべてをおまかせいたします」という心になりきってしまうと、それまで自分本位の考えで自分を縛っていた心が解き放たれて、そこに仏さまの光が差し込んでくるのです。

庭野日敬著『開祖随感』第11巻 64~65頁より
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