今日のことば
12/26 金曜日
仏さまのはたらき
「仏さまは果たして存在するのか」などと、理屈だけで議論してみても、仏さまの存在は分かるはずがありません。「本当に仏さまがおられるのなら、ひと目見たいものだ」と、いくら目をこらしても、仏さまは見えてこないのです。
仏さまがいらっしゃるのを見せてもらういちばんいい方法は、「自分を変える」ことなのです。
息子がどうしても親の言うことを聞かないからといって、躍起になって子どもを変えようとしても変わりません。ところが、親のほうが変わると、やがて息子さんが変わってしまうのです。不思議というしかありません。
同じように、嫌っていたお姑(しゅうとめ)さんや、虫が好かないと敬遠していた上役を、「この人が、自分を幸せに導いてくれる仏さまのお使いなのだ」と拝めるようになると、その心が、そのまま相手に伝わるのです。
「神は存在ではなく、はたらきなのだ」と言われる方がいます。自分の体験を通すと、仏さまのはたらきがありありと感じられてきて、合掌せずにいられなくなるのです。
庭野日敬著『開祖随感』第7巻 24~25頁より