今日のことば
5/8 金曜日
不幸も災難も財産
災難や病気はごめんこうむりたい、いつも息災(そくさい)でいたい、とだれもが願いますが、どっこい、そうはいきません。世の中は常に変化し続けていて、それがすべてこちらの望みどおりになってくれるものではないのです。
まったく災難に遭(あ)わずに済むという人は、まずいません。しかし、なんの災難もなく、いつも平穏無事でいられることが本当に幸せと言えるかどうかです。
嫌なことがまったくなくて、いつも快適に過ごせる毎日だと、よほど自分を戒(いまし)めないと、惰性(だせい)に流されてしまい、人間として成長ができないのです。禍福(かふく)はあざなえる縄(なわ)のごとしで、一つのものの裏表なのですね。そこのところがつかめたら仏道の奥義(おうぎ)を極めた人と言えましょう。
ものごとが自分の願いどおり運ばないようなとき、私は、「これは仏さまが、ほかによい方法があると教えてくださっているのだな」と考えることにしています。その場は回り道をして損をしたようにみえても、「ここを乗りきらなくては」と全力を振り絞ることで、自分が一回り大きく成長しているのです。
信仰は、不幸や災難をも自分の財産にしてしまうのです。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 232~233頁より