今日のことば
3/31 火曜日
心の空洞を埋める
お隣が高級車を買った、外国旅行へ出かけたと聞くと、わが家でも、と考えずにいられないのが人情でしょう。それには、なによりもまずお金だというので、奥さんも働きに出る。それで家庭が留守になり、心までもがお留守になりがちなのです。そうして家族が安心して憩(いこ)う場がなくなってしまったことが、いま社会に起こっている、さまざまな問題の一つの原因になっている気がしてなりません。
「勉強、勉強」と追い立てられる子どもが、突然、反抗しだしたりするのも、純真な子どもの目で、欲に振り回される親の生き方の間違いを見ぬいているからではないでしょうか。そのことに、みんなが気づき始めているはずなのです。物がいくら豊かになっても、それほど幸福感が味わえず、逆に、心に満たされないものがあるのを感じ始めているのです。
家庭を見直し、心を見直して、ただ物欲を満たすよりも、家族への献身、周囲の人への奉仕に充実感を見いだすような、地に足のついた生き方に切り換えなくてはならないときではないでしょうか。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 104~105頁より