今日のことば

1/28 水曜日

お客さんの苦情

「大衆が求めているものは何なのか、まったく分からない時代になってしまった」と途方に暮れ、手をこまねいている人が少なくないようです。

商売の世界でも「何が売れるのか分からない」というので、次々と新製品を売りだしてみるけれども、売れるものはごくわずかという会社が多いそうです。しかし、その中でヒット商品ばかり出している会社があるのです。そういう会社を調べてみると共通点があって、まず徹底してお客さんの苦情を「聞く」ことに徹している。それから、売れる会社の商品の作り方から売り方まで、徹底して「見る」会社だといいます。

めいめい勝手なことを言うお客さんの苦情を聞くのには忍耐が必要です。けれども、その“下座行(げざぎょう)”に徹していくと、だんだんお客さんの心が見えてくるようになるというのです。そこから、お客さんに満足して買ってもらえる商品が生まれるわけです。まさに「見聞触知(けんもんそくち)、皆菩提(みなぼだい)に近づく」ではないですか。

人が求めているものを自分の頭の中でいくら考えても分かるはずがありません。みなさんの希求は、みなさんに教わるしかないのです。

庭野日敬著『開祖随感』第7巻 118~119頁より
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