今日のことば
5/15 金曜日
取って服すべし
信仰でいちばん大切なのは、だれが見ていなくても仏さまはすべてご覧くださっている、という確信です。教学を勉強して仏教はこういうものだと理解しても、それだけでは信仰といえません。仏さまがいつも自分のそばにいてくださると信じて経典を読むと、こんなにも仏さまは自分に期待をかけてくださっているのかと、うれしくてたまらなくなってきます。横着(おうちゃく)したり怠けたりしてはいられなくなります。仏さまのお心にかなうことをせずにいられなくなってくるのです。
仏さまがすべてご照覧(しょうらん)だと分かっていれば、人が自分のことを誤解しているとか、自分は正当に評価されていないなどと気に病むことはありません。
仏さまはいつも私たちを見守ってくださっていて、あるときは「善哉(ぜんざい)、善哉」とおほめくださり、あるときは「早く気づかないと大変なことになりますよ」と教えてくださいます。
その幸福の処方箋(しょほうせん)は仏さまが書いてくださるのですが、「汝(なんじ)取って服すべし」と経典に示されているとおり、その薬を服用するのは自分自身であることを忘れてはなりません。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 252~253頁より