今日のことば
2/22 日曜日
習慣で身を整える
仏教で戒律とか五戒というときの「戒」という言葉は梵語の「シーラ」で、つまり習慣によって身を整えるという意味です。
「習慣というものは、人間にどんなことでもさせる」といいます。それが悪い習慣になってしまうと、「昨日は会社に三十分遅刻したが叱られなかった」と、毎日、遅刻するのがあたりまえになってしまう。出入りの業者の接待が二、三度続くと、それがあたりまえになってリベートまで要求するようになり、抜き差しならぬ深みにはまって命取りになってしまうわけです。
反対に、よい習慣になると、毎日ご供養する習慣が身について、一日でも欠かすと気持ちが悪い。法座で「ありがとうございます」と素直に感謝できる習慣が身について、だれに会っても「ありがとうございます」と、自然に口に出てくるようになっていくわけです。
そのよい習慣が両親の身についていると、特別に教えなくても、子どもが自然にご宝前で合掌するようになり、明るい挨拶ができる子に育っていくのです。
親がちっとも行じないでいて、子どものことばかり嘆いている人が多いように思うのです。
庭野日敬著『開祖随感』第7巻 244~245頁より