今日のことば
2/22 土曜日
喜びのほとばしり
いくらご法活動への参加を呼びかけても話を聞いてもらえない、と嘆く若い人の声を耳にします。それは、呼びかけるほうがしょんぼりしているからではないでしょうか。信仰のすすめは、はじけるような喜びがなくてはなりません。
お釈迦さまの初転法輪(しょてんぽうりん)の説法を聴聞(ちょうもん)した五比丘(びく)の一人アッサジが王舎城(おうしゃじょう)の町を托鉢(たくはつ)している姿を見て、舎利弗(しゃりほつ)は「あなたの皮膚の色は輝きわたっている。だれを師とされ、いかなる教えを奉じておられるか」と尋ね、「師は縁起の教えを説かれる」と聞いて、すぐさまお釈迦さまのお弟子になりました。
このときのアッサジは、お釈迦さまの教えを聞いて、躍(おど)り上がらんばかりの喜びで全身輝きわたっていたに違いありません。この大歓喜(だいかんぎ)があれば、一度や二度断わられたからといって、しょんぼりしてしまうようなことはないのです。先輩に言われるから手どりに歩いてみるか、というのでは、迫力ある言葉は生まれてこないのですね。
まず、若い人たちの喜びがほとばしるサンガづくりが先決です。
庭野日敬著『開祖随感』第8巻 16~17頁より