会長法話
機関紙誌『佼成』に掲載されている庭野日鑛会長の法話をご紹介します。
会員は、その月の会長法話をとおして、日ごろの自己を省み、精進を誓う機会としています。
会員は、その月の会長法話をとおして、日ごろの自己を省み、精進を誓う機会としています。
2010年12月
会長法話
成道に向けて
十二月は釈尊(しゃくそん)が悟りを開かれた成道会(じょうどうえ)を迎えるたいへん意義深い月です。また、多くの人が一年をふり返り、新年に向け決意を新たにする大切な月でもあります。
2010年10月
会長法話
「母性」のやさしさを
これまでにも何度かお話ししていることですが、いまの世の中は、総じて効率よく合理的にものごとを進めることがよしとされます。もちろん、そこには多くの人の役に立つ工夫や努力もあります。
2010年9月
会長法話
好き嫌いをなくしていく
人にはみな、多かれ少なかれ、できれば顔を合わせたくない苦手な人や反(そ)りが合わない人がいるものです。その人のことを考えるだけで憂鬱(ゆううつ)になり、実際に会えば不愉快になるばかりか、いざこざが絶えないこともあります。
2010年8月
会長法話
布施は智慧を開く
布施(ふせ)は、六波羅蜜(ろくはらみつ)の最初に挙げられている菩薩(ぼさつ)の実践徳目の一つ。経典に「布施是(こ)れ菩薩の浄土」ともあり、その意味では、仏さまの教えを学ぶものにとって大切で、身近な菩薩行といえましょう。
2010年7月
会長法話
素直に「ありがとう」のひとことを
七月といえば盂蘭盆会(うらぼんえ)の時期ですが、そのころにお墓参りをするご家庭も多いのではないでしょうか。
「こうして、いまあるのは、先祖のおかげさま」との思いからお墓に参り、感謝のまことを捧げる、日本に古くからある習わしです。
「こうして、いまあるのは、先祖のおかげさま」との思いからお墓に参り、感謝のまことを捧げる、日本に古くからある習わしです。
2010年6月
会長法話
明るく、あたたかく、太陽のように
釈尊の教えを集めた最も古い仏典の一つ「スッタニパータ」のなかに、「姓は〈太陽の裔(すえ)〉といい、種族は〈釈迦族〉といいます。私はその家から出家しました」という釈尊の言葉が見られます。
2010年5月
会長法話
自らを拝む
「わが身をつねって人の痛さを知れ」という言葉があります。苦痛を味わってみて初めて、他人の痛みも思いやれることを意味しますが、なにごとも体験して、初めて知ることができるということでありましょう。
2010年4月
会長法話
生きがいを求めて
まことに悲しいことですが、日本では昨年まで十二年続けて自殺者が三万人を越えたと報道されました。釈尊は、「この世のすべては苦〈思い通りにならない〉である」とおっしゃていますが、自ら命を絶つ人がこれほど多い現実に接すると、仏教を信受する一人として、とても胸が痛みます。
2010年2月
会長法話
忍辱の力
釈尊が祇園精舎におられたとき、年若い一人のバラモンが突然、釈尊を罵り、なじり、責めたことがありました。
しかし、釈尊はじっとその罵詈雑言を聞かれたうえで、次のように尋ねられます。
しかし、釈尊はじっとその罵詈雑言を聞かれたうえで、次のように尋ねられます。