会長法話
機関紙誌『佼成』に掲載されている庭野日鑛会長の法話をご紹介します。
会員は、その月の会長法話をとおして、日ごろの自己を省み、精進を誓う機会としています。
会員は、その月の会長法話をとおして、日ごろの自己を省み、精進を誓う機会としています。
2012年11月
会長法話
徳を養い、発揮する
開祖さまの人柄を伝えるエピソードの一つに、列車内でのトイレ清掃の話があります。移動中の車内で、トイレからなかなか戻られない開祖さまを秘書が迎えに行くと、汚(よご)れたトイレを掃除していたということです。
2012年9月
会長法話
息を調える
当たり前のことですが、呼吸は人間が生きるうえで極(きわ)めて重要です。ふつうの人は息が三分も止まると生命にかかわることになり、そもそも私たちは多くの場合、生まれてすぐに「オギャー」と泣いて息を吐き、亡くなる前には小さく息を吸って旅立つといわれますから、息をすることは生きることそのものといえます。
2012年8月
会長法話
足し算・掛け算の人間関係
日本に古くからある考え方では、ものごとを生みだす霊妙な力のことを「産霊」と書いて「むすひ」といいます。これは「結び」に通じる言葉ですが、結ぶこと、結合することでいろいろなものが生みだされるという日本古来の考えと、「すべてのものごとは縁によって起こる」(縁起(えんぎ))とする仏教の基本が一致するのはなんとも不思議です。
2012年7月
会長法話
家族の絆
昨年来、つながりやつなぎとめるものを意味する「絆(きずな)」という言葉をよく見聞きします。一方で、高齢者の孤独死など胸痛む報道にふれるにつけ、家族とは何か、その絆とは何かを考えさせられます。
2012年6月
会長法話
幸せの鍵は「自分」に
私たちには、社会生活をおくるうえで責任や義務があります。一方には権利や自由もありますが、私たちはともすると規則・ルールを窮屈なものと思いがちです。
2012年5月
会長法話
心を開く笑顔
人と話をするとき、相手が心を固く閉じていると、いくら熱心に語りかけてもその言葉は相手に届きません。ある方は、それをお椀(わん)が伏せられた状態にたとえています。
2012年4月
会長法話
生きている意味
独特の禅風で知られる一休禅師(いっきゅうぜんじ)のもとに、長生きできる祈祷(きとう)を頼みに来た老人がいたそうです。一休禅師は老人に、「私たちは絶対に死なない祈祷を行なっています」と答え、さらにこう語りました。
2012年3月
会長法話
心の整理
釈尊(しゃくそん)が最後に遺(のこ)されたお言葉とされる遺教経(ゆいきょうぎょう)に、「多欲の人は利を求むること多きがゆえに苦悩もまた多し」という一節があります。
2012年2月
会長法話
まあ、座れ
毎年この時期は、受験や進学、就職や転居など、さまざまな変化を見越して何かと気持ちが落ち着きません。
バタバタと慌(あわ)てた様子の人がいるとき、「まあ、座れ」といってその人の気持ちを落ち着かせますが、それは、忙しいという字が「心」を「亡くす」と書くように、気忙(きぜわ)しく動いていると自分を見失いかねないからです。
バタバタと慌(あわ)てた様子の人がいるとき、「まあ、座れ」といってその人の気持ちを落ち着かせますが、それは、忙しいという字が「心」を「亡くす」と書くように、気忙(きぜわ)しく動いていると自分を見失いかねないからです。
2012年1月
会長法話
テーマをもって生きる
みなさま、明けましておめでとうございます。「一年の計は元旦(がんたん)にあり」で、年の初めには多くの方が、おおよその目標を定め、あるいは生きるうえでのテーマを決めて新年のスタートを切ることと思います。