会長法話

機関紙誌『佼成』に掲載されている庭野日鑛会長の法話をご紹介します。
会員は、その月の会長法話をとおして、日ごろの自己を省み、精進を誓う機会としています。
2014年12月
会長法話
合掌の心
師走を迎えると、世間の喧騒も相まって何かと気忙しいものです。しかし、そうしたなかでも「この一年、自分はどのように過ごしてきただろうか」とふり返り、内省する時間をもつことは大切です。
2014年11月
会長法話
素直に受け入れる
昔から、学校のPTAや町内会の役員は、なかなか決まらないものの代名詞のようにいわれます。気を遣(つか)い、多くの時間を割(さ)いて尽力し、それでいてときにはお叱りを受けたりする、損な役回りと受けとめられるからでしょう。
2014年10月
会長法話
少食と身心の健康
日本ではいま、一年間に一人当たりおよそ六十食分(約十五キログラム)もの食べものが捨てられているといわれます。これを「食品ロス」というそうですが、まだ食べられるのに廃棄(はいき)されるものも多く、じつにもったいない話です。
2014年9月
会長法話
言葉が人をつなぐ
私たち人間は、生きとし生けるもののなかで唯一、言葉をもつ存在です。私たちが仏法に巡(めぐ)りあえたのも、およそ二千五百年前から、多くの人びとが言葉によって真理・法を伝えてくださったおかげにほかなりません。
2014年8月
会長法話
暑気を味わう
地球温暖化の影響でしょうか、世界各地の気温が上昇しているといわれます。日本も例外ではなく、しかも湿度が高いため、毎年、夏の暑さがつらい、身にこたえるという人も多いことでしょう。
2014年7月
会長法話
いま、すぐ
信濃(しなの)の飯山(いいやま)で正受庵(しょうじゅあん)という草庵(そうあん)を結んだことから、俗に正受老人(しょうじゅろうじん)と呼ばれる禅僧・道鏡慧端(どうきょうえたん)の有名な言葉に「一大事と申すは、今日(こんにち)ただいまの心なり」があります。
2014年6月
会長法話
悦びを伝えよう
小さな子どもが、見たことや聞いたことを母親にうれしそうに話す様子は、ほのぼのとして心なごむものです。子は驚きや喜びを知らせたい一心で懸命に話し、それを聞く親は子の成長に目を細め、そこに新たな気づきや発見をして喜びを味わうのです。
2014年5月
会長法話
他を照らす
本会の根本道場である大聖堂(だいせいどう)は、ちょうど五十年前の五月十五日に落成式を迎えました。以来、大聖堂の屋上にある宝塔(ほうとう)では、ずっと小さな灯(あか)りが灯(とも)りつづけています。
2014年4月
会長法話
大きな願いに生きる
「あの家はお金持ちでいいな」と人を羨(うらや)み、妬(ねた)む。「私は仕事ができなくて」と卑下(ひげ)して落ち込む。あるいは「自分ほど有能な人間はいない」と驕慢(きょうまん)になる――このような感情と行動は、日常よく見られることです。
2014年3月
会長法話
優しさ
つい最近、たまたま目にした花暦(はなごよみ)で本会の創立記念日にあたる三月五日を調べたところ、その日の花はアイリスで、花言葉は「優(やさ)しい心」とありました。
2014年2月
会長法話
お世話になる、ということ
「平均寿命」は私たちが何歳まで生きられるかの平均ですが、それとは別に「健康寿命」という考え方があります。
2014年1月
会長法話
心の眼を開く
「新しき年の始めにかくしこそ 千歳(ちとせ)をかねて楽しきを積め」(新年にあたり、きょうからまた千年(せんねん)の繁栄を思って楽しいことを積み重ねよう)。古い和歌にこうあるように、お互いさま、年の始めにあたり、清新な気持ちで、法悦(よろこび)の日々を重ねてまいりたいと思います。
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