会長法話
機関紙誌『佼成』に掲載されている庭野日鑛会長の法話をご紹介します。
会員は、その月の会長法話をとおして、日ごろの自己を省み、精進を誓う機会としています。
会員は、その月の会長法話をとおして、日ごろの自己を省み、精進を誓う機会としています。
2023年12月
会長法話
いつでも元気――病も辛苦も善知識
本年は一年にわたり、健康とはどのような身心の状態をさし、日々を元気にすごすにはいかなる姿勢が大切かをテーマにご法話を頂戴してまいりました。掉尾となる今号は、たとえ病を患ったり災難にあったりしても、心穏やかで元気な日々を送るための心のあり方、辛苦の受けとめ方をご指導いただきます。
2023年11月
会長法話
愚痴はほどほどに
私たちは、自分がいやだと思った人やできごとに対する愚痴を、ついこぼしがちです。言ったところでどうしようもないと知りながら愚痴をこぼし、ストレスをためていきます。今号では、三毒の一つである「愚痴」を抑えて健康で元気な日々を送るための視点を、「愚痴」の文字の解説などをとおしてご指導いただきます。
2023年10月
会長法話
心も体も傷つける「怒り」
瞋恚――怒りや憎しみ、恨みの感情はだれにも湧いてきますが、それが高じると心だけでなく肉体にも悪影響を与えるといわれます。では、こうした感情が湧いたときにはどう対処すればいいのでしょうか。また、怒りや恨みを超えて心安らかにすごす智慧はあるのでしょうか。自己中心の怒りに支配されない、健康的な心のありようやものごとの受けとめ方をご指導いただきます。
2023年9月
会長法話
欲ばりは煩いのもと
食欲、色欲、金銭欲……人にはみな「欲」があります。それは生きる力にもなるいっぽうで、必要以上に貪れば身心を損ないます。貪欲が身心に与える影響を釈尊のお言葉にさぐり、欲ばる気持ちを私たちはいかにコントロールしていけばいいのかを、そのために大切な心のありようとともにご指導いただきます。
2023年8月
会長法話
安心して生きるために
多くの人が健康に留意しながら日々を送っています。しかし、自分が元気で、病気にならないことだけで健康な暮らしとはいえません。戦火のやまない世界各地の人びとに目を転じると、すべての人が安心して生きられ、真に健康な暮らしをと願うばかりです。そうしたなか、信仰をもつ私たちはいま何を心に据え、どのような役割を果たすことが大切なのかについてご指導をいただきます。
2023年7月
会長法話
身心を養う「食」とは
私たちは食事によって健康な体をつくっていますが、身心を健やかに保つのは口から摂取する飲食物だけではない、と仏教では説かれています。では、仏教で説く身心に効く「栄養」とは何か。何を摂り入れて私たちの身心はつくられているのか。身も心も元気であるための「食」についてご指導いただきます。
2023年6月
会長法話
季節の風物に心を寄せて
私たちの生活は、昔から自然の営みや季節の風物とともにあるといえますが、四季折々に味わう感動や喜び、大自然の美しさを感受する純粋な心は、若さや健康の維持と無関係ではなさそうです。そこで、季節の移ろいや大自然の美しさに心を寄せることの意義と、それが身心に与える影響についてご指導いただきます。
2023年5月
会長法話
自分を思いやる
人は、自己の尊厳に気づくことによって、他者もまた尊い存在であると気づきます。一方で、人に心を傷つけられて自己否定をするその反動で、他者をいたわれない人も多いようです。利他の行ないも、まず自分を愛することに始まるのでしょう。今月は、仏教の考えに由来するといわれる「自分を思いやる」という心理学の概念をもとに、自他ともに元気になるためのご指導をいただきます。
2023年4月
会長法話
朝が大事
漢詩に「春眠暁を覚えず」とあるように、春の朝は心地よくて気も緩みがちです。その朝のすごし方は、身心の活力や健康にも影響を与えるといわれます。そこで、早起きや体操、そして神仏への合掌やご供養なども含めて、朝のひとときをどのような心と姿勢ですごすことが大切なのかをご指導いただきます。
2023年3月
会長法話
健康と元気は「心」から
身心一如で、心と体は密接につながっているといわれます。ただ、体は鍛えることができますが、心は鍛えられるのでしょうか。また「病は気から」といわれるように、心を健やかにたもって体の老化や衰えを防ぐには──菩薩の心にも通じる、健やかな心をつくるありようをご指導いただきます。
2023年2月
会長法話
「他人事」を「自分のこと」に
だれしも「健康で長生きしたい」と願います。その一方で、多くの人は病気や老いや死を、そのことに直面するまで「他人事」だと思っているふしがあります。そうした私たちが、ほんとうの意味で健康な日々をすごすには何が大切なのかを、原始仏典に伝わる釈尊の故事を手がかりにご指導いただきます。