法華経のあらましと要点
授記品第六
この品には、《信解品第四》の体験発表によって、摩訶迦葉・摩訶目犍連・須菩提・摩訶迦旃延がほんとうに仏法を信解したことをお認めになったお釈迦さまが、この四人に授記されたことがのべられています。授記というのは、《方便品第二》のところでのべたように、「そなたはかならず仏の悟りを得、仏の境地にたっするであろう」という保証をあたえられることをいいます。
授記には条件がつく
しかし、この保証にはいつも条件がついています。それは「これこれの修行をしたのちに……」ということです。いわば、仏の悟りを得る大学への入学許可書のようなものであって、けっして卒業証書ではありません。これからさきの勉強がぜったい必要なのです。《譬諭品》のところで暗示された〈他力〉と〈自力〉ということが、ここで、またちがった形で示されていることに注目すべきです。
法華経のあらましと要点
無量義経
- 無量義経とは
- 徳行品第一
- 説法品第二
- 十功徳品第三
妙法蓮華経
- 序品第一
- 方便品第二
- 譬諭品第三
- 信解品第四
- 薬草諭品第五
- 授記品第六
- 化城諭品第七
- 五百弟子受記品第八
- 授学無学人記品第九
- 法師品第十
- 見宝塔品第十一
- 提婆達多品第十二
- 勧持品第十三
- 安楽行品第十四
- 従地涌出品第十五
- 如来寿量品第十六
- 分別功徳品第十七
- 随喜功徳品第十八
- 法師功徳品第十九
- 常不軽菩薩品第二十
- 如来神力品第二十一
- 嘱累品第二十二
- 薬王菩薩本事品第二十三
- 妙音菩薩品第二十四
- 観世音菩薩普門品第二十五
- 陀羅尼品第二十六
- 妙荘厳王本事品第二十七
- 普賢菩薩勧発品第二十八
仏説観普賢菩薩行法経
- 仏説観普賢菩薩行法経