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2001年08月03日 現役教師が集い「夏季教育者セミナー」実施

平成13年次「夏季教育者セミナー」(教育者教育研究所主催)が、3日から5日まで、青梅練成道場で開かれ、約80人が参加しました。諸富祥彦・千葉大学教育学部助教授の講演や片桐克修顧問の講義、グループ討議も行われました。

グループ討議では、現職教師たちが教育現場のさまざまな課題について話し合いました。特に「子供の問題行動への対応」と「保護者との協力のあり方」が大きな課題として挙げられました。情緒が不安定気味な子供の増えている現状が報告されたほか、子供に問題行動が起きた際、教育現場ばかりが責任を問われがちな状況の中で、教師が保護者との信頼関係の構築に苦慮している点が明らかになりました。
講演の中で諸富氏は、「問題行動を起こす子供に100%で向き合うというより、まず、まずそうした子を見捨てないことが大切。教師は、いつでも子供たちを受け入れてあげられる"居場所"を心に持つこと」と述べました。保護者との関わりについても、「言葉ではなく気持ちを受けとること」と強調しました。また、片桐克修顧問は、講義の中で、教えを生かした教育のあり方を解説しながら、参加者の教育現場での活躍に期待を寄せました。

(2001.08.08記載)