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2001年10月21日 「世界平和祈りの週間」始まる

世界中の宗教者が時を同じくして全人類の恒久平和のために祈りを捧げる「世界平和祈りの週間」が10月21日、スタートしました。今年は特に、9月11日に米国で起きた同時多発テロ事件、また、米英両軍のアフガニスタンに対する攻撃が続く中での実施となり、毎朝のご供養前に『世界平和祈りの言葉』の「意義と目的」を読み上げる中で、テロ犠牲者の追悼と一日も早い戦争終結を祈念します。また、各教会、支部では、地域の諸宗教者とともに、宗教の枠を超えた「祈りの集い」が実施されています。期間は28日まで。

「地域の人々とともに戦争のない平和な世界を実現したい」――。八王子教会は、「祈りの週間」に先だつ17日早朝、包括区域内11カ所の駅前で『世界平和祈りの言葉』のコピー5000部を市民に配布。通勤客や通学の学生らに「平和をともに祈りましょう」と呼びかけました。JR八王子駅北口では、八王子第2支部の会員26人が買い物客を中心に手渡しました。
21日、各教会ではさまざまな形で「祈りの週間」初日を迎えました。古河教会は、この日、会員201人が道場に参集し、「平和集会」を実施しました。式典では、婦人部員8人による「献灯」に続き、「祈りの言葉」を唱和。読経供養に続いて、「平和学習会」を開催しました。先ごろ法輪閣で行われた「緊急学習会」の眞田芳憲・中央大学教授の講演がビデオで放映されたあと、法座の中で「仏教徒として何ができるか」を話し合いました。
また、同教会ではこの日から道場内の一角に「祈りのコーナー」を設置。常時灯明がともされるほか募金箱も設けられ、テロ関連被災者への祈りが捧げられるようにしました。
一方、地域の諸宗教者とともに「祈りの集い」を開催した教会も多くありました。世田谷教会をはじめイスラム教、キリスト教、神道など21団体で構成される「世田谷宗教者懇話会」は、同区内にある昭和女子大学人見記念講堂で「第10回世界平和を祈るつどい」を開催。約1000人が参加しました。つどいでは、各宗派の儀礼儀式に沿った「平和の祈り」が捧げられたあと、イスラミックセンター・ジャパン財務担当理事のカーリド・木場公男さんが「平和宣言文」を読み上げました。
また、本庄教会の会員60人は、午前6時から天台宗別格本山金ザン大師大光善照寺でつどいを実施。座禅を行ったあと、「祈りの言葉」を唱和。続いて百田師恵大僧正が説法しました。唐津教会浜玉支部は、浜玉町にある諏訪神社と合同で「世界平和祈願祭」を行い、30人が参加しました。同神社では、米国同時多発テロに端を発する一連の事態を受け、「祈りの週間」の趣旨と平和への願いを込めた祝詞を作成。当日は、隅本次義宮司によって奏上され、平和実現を祈願しました。このほか、数多くの教会が地域の諸宗教者と合同のつどいを実施しました。各教会では、28日までの8日間、家庭、教会、地域レベルで真摯な祈りが捧げられます。
なお、本会では「祈りの週間」の期間中、庭野日鑛会長がニューヨークで行われる「世界の諸宗教指導者による国際シンポジウム」に出席することから、21日から24日までの期間、大聖堂、各教会、各家庭で行われる午前9時の読経供養の中でシンポジウムの成功を祈願しました。
翌25日から28日の4日間は、米国同時多発テロ犠牲者、戦争犠牲者への慰霊供養ならびに平和祈願供養を行います。
また、24日午後6時30分からニューヨーク・世界貿易センタービル跡地で行われた「諸宗教者の追悼集会」に合わせ、本会では集会と同時刻の25日午前7時30分から大聖堂、各教会、各家庭で、祈願供養が行われました。

(2001.10.24記載)