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2001年11月15日 アナン国連事務総長から「多発テロ関連被災者救援募金」に対するお礼状

このほど国連のコフィ・A・アナン事務総長から、WCRP(世界宗教者平和会議)国際委員会のウイリアム・ベンドレイ事務総長宛てに「御礼書簡」が届きました。ニューヨーク多発テロ被災者およびアフガニスタン難民に対する支援として、先ごろWCRP国際委員会が決めた100万ドルの寄付金に対して送られたものです。

WCRP国際委員会が決定した100万ドルの寄付金には、立正佼成会会員による献金、募金活動の浄財も含まれており、日本全国から集められた第1期寄金の50万ドルは、先ごろニューヨークで行われた「世界の諸宗教指導者による国際シンポジウム」の席上、庭野日鑛会長からルイーズ・フレシェット国連副事務総長に手渡されました。
なお、難民救援のためには5億8400万ドル(約700億円)が必要とされており、アナン事務総長は各国からの支援を呼びかけています。

<アナン国連事務総長からの書簡>(和訳全文)

親愛なるベンドレイ博士
アフガン難民救援に対する世界宗教者平和会議(WCRP)からの大変手厚い100万米ドルのご寄付にお礼を申し上げるため、筆を執りました。ご承知のとおり、状況は重大な局面にあり、多くの救援物資が必要とされています。ご寄付により、まもなく始まる厳冬のさなかで、何百万もの難民の救援物資の要求を満たすことが可能になります。この貴重な贈り物に対する心底からの感謝の念を、諸宗教者の皆さまにお伝え願えませんでしょうか。必ず善用させて頂きますので、どうぞご安心ください。
『正義をともなう平和のために、ならびに暴力と恐怖に抗するために協働する諸宗教』という非常に重要で建設的な世界の諸宗教によるシンポジウムをWCRPが開催したと伺いました。このような問題に関しては、もっとはっきりと声を上げることが必要です。宗教的・精神的指導者は、祈りや説法、説教を通じ、本当に大きな変化を生み出すことができるのです。皆さまのご尽力に感謝いたします。

敬具
コフィ・A・アナン

(2001.11.15 記載)