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2001年11月15日 今年のゆめポッケ総数発表

今年の「ゆめポッケ・キッズキャンペーン」(主管・青年本部、渉外課)で全国から寄せられたポッケの総数がこのほど同推進委員会から発表されました。4月22日から8月31日までの運動期間中、立正佼成会の小・中学生を中心に全国各教会、各家庭で作製されたポッケは5万6870個。配布対象となるのは、旧ユーゴスラビア、レバノン、パレスチナ(ガザ地区)、英国・北アイルランドの子どもたちです。また、同運動推進委員会では、4カ所に加え、米英両軍の攻撃が続いているアフガニスタンの子どもたちにもポッケをおくることを検討しています。紛争や差別によって心に傷を負った子どもたちに、今年も真心からのポッケが届けられます。

「ゆめポッケ・キッズキャンペーン」は今年で3年目を迎えました。過去2年間に集められたポッケは旧ユーゴスラビア、イスラエル、レバノン、パレスチナ(ガザ地区)、英国・北アイルランドの子どもたちに届けられました。今年は、輸送の関係上、配布が困難とされるイスラエルを除いて、これまでと同じ国におくられる予定です
旧ユーゴスラビアでは内戦が終結して7年が経つにもかかわらず、いまだ精神的な傷が癒されない状況にある子どもたちにポッケがおくられます。現地では、立正佼成会も加盟する「特定非営利活動法人JEN」が配布対象の選定などを行います。
中東のレバノンには、53年前に祖国を追われて以来、厳しい生活を強いられているパレスチナ難民の子どもたちがいます。パレスチナ難民を支援する「社会福祉と職業訓練のための全国協会」が配布対象の選定、配布作業を行う予定です。また、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)が支援する小学校の子どもたちにも届けられることになっています。
一方、イスラエルのパレスチナ自治区であるガザ地区の子どもたちにもポッケが送られます。日本のNGO(非政府機関)である「パレスチナ子どものキャンペーン」とUNRWAの協力により、「アトファルナろう学校」の子どもに手渡されます。
北アイルランドでは、プロテスタントとカトリックの長きにわたる対立から、市民レベルにも差別や偏見が根深く残っています。カトリックとプロテスタント双方の和解プロジェクトを進める「コリメーラ共同体」が、配布対象の選定を行います。
このほか、同運動推進委員会では、同時多発テロ事件後、米英両軍の武力攻撃によって、深刻な被害を受けているアフガニスタンの子どもたちに対する支援も検討しています。
集められたポッケは現地の協力団体によって子どもたちに手渡されます。また、来年3月末から4月上旬にかけて「ゆめポッケ親子ボランティア隊」の現地派遣が予定されています。訪問国は現地の協力団体と調整中です。

(2001.11.15記載)