「立正佼成会一食平和基金」の平成14年次運用計画がこのほど、同運営委員会から発表されました。総額は4億5890万8千円。「合同プロジェクト」「自主プロジェクト」「資金助成」「緊急支援プロジェクト」の4つを柱に、開発、環境、人権、紛争、災害、人材育成、国際理解などの諸問題解決に向けた国内外のさまざまな支援活動に充てられます。
「立正佼成会一食平和基金」は、立正佼成会会員による「一食を捧げる運動」の浄財によって運用がなされています。本会平和活動の資金的基盤を支える一方、世界の諸問題解決に取り組む他団体の活動も支援し続けています。また、自然災害などに対する緊急支援も行っています。こうした活動の精神を庭野日鑛会長は次のように語っています。
『すべての人間の心の奥底には、「みんなとともに幸せになりたい」という一つの願いがあります。だれ一人として、争いごとを望む人はいません。(中略)そうしたみんなが持っている「一つの願い」を形に表し、一人でも多くの人がそこに参加できる場を設け、より大きな力に結集していきたいとの要請が起きてきます。私たちが種々に展開している平和・社会活動の本来の目的もそこにあります』
世界の人たちとともに幸せになりたい。同運営委員会ではそうした願いを実現するため、真の共生を目指した財的、人的貢献を積極的に進めています。
本年次の運用計画は、1.他団体とともに活動を進める「合同プロジェクト」 2.本会独自の平和活動である「自主プロジェクト」 3.国内外のNGO(非政府機関)や福祉団体に対する「資金助成」 4.災害などの緊急時に対応する「緊急支援プロジェクト」の4つに分類されています。
合同プロジェクトに対する予算総額は1億1100万円。「アフリカへ毛布をおくる運動」やエチオピアの植林プロジェクトなど9件に充てられることになりました。
自主プロジェクトは、本会小・中学生の平和活動である「ゆめポッケ・キッズキャンペーン」をはじめ、「アジア子どもサポートボランティア」などの『本会一乗ボランティア』など9件に9910万8000円の支出が決定されています。
「資金助成」に関しては、1.一般助成 2.庭野平和財団委託助成 3.宗教協力助成 4.特別助成 5.国連支援助成 6.災害等緊急支援に分類、2億4880万円が計上されました。
なお、「一般助成」に関しては、年4回の審議でその都度検討され、国内外のNGO活動などに充てられる予定です。
(2002.01.31記載)
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