本部団参の宿泊施設である「第二団参会館」で、2月28日、3月1日の「布薩の日団参」を皮きりに、宿泊者を対象とした選択プログラムがスタートしました。宿泊者に有意義な時間を過ごしてもらおうと、館内各フロアでは、フリースペースを利用してさまざまな企画を用意。映画上映会や研修会をはじめ、ヘッドホンで庭野開祖の法話を聴くことができるスペースや子供用の遊び空間も設けられています。
選択プログラムのコンセプトは『出あい、気づき、安らぎ』。プログラムは、現段階では、「本部行事団参」「布薩の日団参」「ご命日団参」「ゆとり団参」でのみ実施されます。
この企画は、本年次の教団方針で打ち出された「団参受け入れ態勢の充実」を受け、宿泊業務を統括する佼成参拝センターを中心に、教団の各部門が協力して実現したものです。従来、団参参加者は第二団参会館到着後、教会ごとに各部屋に分かれ、それぞれの時間を過ごしていましたが、より充実した時間を提供しようと選択プログラムが設けられました。
初の試みとなった2月28日には、「布薩の日団参」で宿泊した747人が選択プログラムを楽しみました。この日、午後5時から、2階「ご宝前の間」で行われた「お盛物講習会」には140人が参加。「お盛物」の作法についてビデオで学んだあと、本部職員が野菜や果物を使って実際に「お盛物」を完成し、ご宝前に供えました。参加者の一人は、「団参の機会にこのような体験ができることはとてもうれしい。受け入れの皆さんが団参者一人ひとりを大事にしてくださっていることを実感しました」と感想を語っていました。
このあと、7時から9時までは、荻野忠司布教相談役を法座主に「大法座」が行われ、130人が参加。日常生活での悩みや信仰のあり方などについて話し合われました。
7階のフリースペースでは、『学んでみよう佼成会』と題した研修会行われ、本部外務部員が講演。庭野開祖や庭野会長、光祥さまと直に触れ合ったエピソードなどを紹介しました。
5階の「おかげさ間」では、和をイメージした空間で庭野開祖の法話を聴くことができます。障子や床の間をしつらえた部屋の中央に8台のヘッドホンが設置され、「仏教を好きになる」「精進とは」など5つのテーマからボタンで選択するしくみです。参加者の一人は、「開祖さまの元気なお姿が目に浮かぶようです。み教えを語られる熱意を改めて実感させて頂きました」と語っていました。
このほか、図書スペースや幼児が遊べる空間も用意されています。また、2階ロビーには、庭野開祖の故郷・菅沼の風景が描き出され、くつろげるスペースとなっています。
同プログラムの企画・運営に携わった佼成参拝センター所員は、「遠路はるばる本部を訪れた会員の皆さまに、まず楽しんで頂くこと。そして、日々の疲れを癒し心身共に元気になって頂くことが私たちの願いです。単なる宿泊施設ではなく、"憩いの場"として活用して頂きたい」と語っています。
同センターでは、宿泊者の感想や希望を積極的に取り入れて行く意向です。
(2002.03.06記載)
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