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2002年07月28日 ハンガリーでIARFの「第31回世界大会」開幕

IARF(国際自由宗教連盟)の第31回世界大会が7月28日、東欧ハンガリーのブダペスト市で開幕しました。8月2日までの6日間にわたり対話、交流の場となるブダペスト経済大学での開会式には、世界25カ国、約650人の宗教者、学者らが参集。立正佼成会からは山野井克典理事長を団長に、70人が参加しました。

21世紀最初となる今大会のテーマは「宗教的自由~今日の世界におけるヨーロッパの軌跡」。大会期間中、参加者たちは、ヨーロッパの人々が経験してきた宗教的理由による人権侵害や抑圧、また、宗教的自由獲得の歴史などを学ぶ一方、現代社会にいまだ根強く残る宗教間の争いや差別を克服し、「宗教的自由」を実現するための具体的行動について積極的な討議を行います。
開会式の冒頭、今大会準備委員会委員長のイストヴァン・ミコ・ハンガリーユニテリアン教会代表が、「家族で、地域社会で、国で、また国連の場で、宗教的自由のために私たち一人ひとりに何ができるか。宗教や国の壁を超えて話し合ってほしい」と開会宣言しました。
アインマート・フォン・ハーヴァイネンIARF会長が今大会の目的、6日間にわたるプログラムの詳細を説明した後、宗教者代表、IARF加盟団体代表によるスピーチが行なわれました。本会からは、3年間にわたりIARF国際評議委員、財務委員長を務めた酒井教雄参務(本会使節団副団長兼顧問)があいさつに立ち、大会参加者を激励。また、山野井理事長を紹介し、今大会をもって実務的な任務を交代することを明らかにしました。
このあと、チベット仏教、バハイ教、カオ・ダイ教の代表者がそれぞれ登壇し、宗教を否定された経験などを吐露しました。バハイ教信者のザリン・カルドウェルさんは、かつて虐殺が行なわれたことや、現在も教育や結婚の機会を奪われている事実を紹介し、「神は、私たちすべてが家族だというメッセージをくださっているにもかかわらず、私たちの宗教はいまだ疎外されています」と語りました。
なお、本大会に先立ち、青年プログラムが実施され、開会式では青年による報告も行われました。

(2002.08.01記載)