WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会人権委員会(山田匡男委員長=立正佼成会理事・多摩教区長)は、このほど、10数年にわたる在韓被爆者支援、在サハリン残留韓国人一世老人在宅支援などの活動により、金大中韓国大統領から顕彰されました。表彰状授与伝達式は10月7日、韓国ソウル市内の老人総合福祉館で行われ、山田委員長、野村純一同副委員長(カトリック名古屋司教区教区長)らが出席しました。
表彰状授与伝達式では、安弼濬・元韓国健康福祉部長官より山田委員長に、金大統領からの表彰状が手渡されました。山田委員長は受賞あいさつで、日韓の不幸な歴史に対する宗教者としてのサンゲの意を表すと共に、「今回の受賞を、これからも日韓の掛け橋として努力精進するように、とのご示唆と受けとめさせて頂きます」と述べました。
表彰状には「原爆被害者及びサハリン居住の韓国老人達への支援を通じて両国間の友好増進に貢献したことを表彰します」と記されています。同人権委員会は、1986年のACRP3(第3回アジア宗教者平和会議)ソウル大会以来、金龍成・全國老人福祉協議會會長などとの協力により、朝鮮半島の人権問題に取り組んできました。「在韓被爆者支援事業」では、1989年から1994年までの6年間に在宅援助資金として、WCRP日本委平和開発基金から2260万円を韓国原爆被害者協会に寄贈。「サハリン残留韓国人一世老人在宅支援活動」では、1994年から1999年まで、在宅援助金をサハリン残留韓国老人救護対策委員会に寄託しました。また、「中国延辺朝鮮族自治州孤児支援事業」も展開しています。
今回の受賞は、「全國老人福祉協議會」の推薦により実現したもので、本賞は韓国政府の顕彰の中でも最上位のひとつに位置づけられています。同人権委員会の受賞と合わせて、林馨・前委員長(弓矢八幡教主)には個人表彰も行われました。
金・同協議會會長は、「日本の宗教界からは、WCRP日本委をはじめ、立正佼成会の長きにわたる慶州ナザレ園への援助など、多大なご尽力を頂いています。今後も、さらなるご理解、ご支援を賜りますよう、お願いいたします」とメッセージを寄せています。
(2002.10.16記載)
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