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2002年10月23日 一食平和基金平成14年次第3期資金助成先決定

立正佼成会一食平和基金運営委員会(委員長=松原通雄外務部長)は、このほど平成14年次第3期の資金助成先を発表しました。支援総額は2860万円。アジア、アフリカなどで実施されている16のプロジェクトに充てられます。

本年次第3期は(1)合同プロジェクト(2)一般助成(3)国連支援に分類され、支援が行われることになりました。
「合同プロジェクト」は1件。第16回「庭野平和賞」受賞団体の聖エジディオ共同体がアフリカ・モザンビークで行っているHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の母子感染予防プロジェクトに700万円が支援されることになりました。
「一般助成」14件のうち、新規支援先は10件。
「地雷除去国際協力センター」は、地雷除去の実態を調査すると同時に、地雷が埋設されている国に対し、安全性の高い地雷除去機材を提供していくための研究開発などを行っています。現在、世界70カ国以上に1億個を超える対人地雷が埋設されています。手作業を中心とした今の除去方法では、すべての地雷を除去するために1000年かかるという報告もあります。一食平和基金では、同センターのプロジェクトに対し100万円の支援を決定しました。
「インテグレイテッド・ファミリー・ウェルフェアー・ユニット」は、インドの最貧層の地域で道路や保健衛生施設、学校などのインフラ整備を展開すると同時に、困難な生活を強いられている人々のケアを行っています。そのための資金として100万円の支援を決めました。
中東和平を促進させるため、ベトナムの高僧・ティクナット・ハン師が提唱している仏教の座禅の手法を用いた「ピース・ビギンズ・ウィズ・マイセルフ」の「中東和解セミナー」運営費として100万円が支援されます。
また、広島、長崎の被爆者やチェルノブイリの原発事故の被害者、核実験による被害者の状況を写真展やホームページ、講演会などを通して紹介する「世界ヒバクシャ展」に100万円が充てられることになりました。
一方、継続の支援先は4件。バングラデシュの地下水砒素汚染地域で医療相談室の設置と治療支援を行っている「アジア砒素ネットワーク」に270万円の支援が決定。各国の予防外交や紛争後の平和構築に努めている「インターナショナル・アラート」には500万円が支援されることになりました。
国連支援助成は1件。「国際移住機関」は、フィリピン国内での日本への移住労働のリスクと現状に関する情報を提供しています。同機関が若年層に対して日本の法律や契約、健康管理などについての基礎的な知識を提供していくための資金として、300万円の支援が決まりました。

(2002年10月23日記載)