ＷＣＲＰ（世界宗教者平和会議）日本委員会の第７６回理事会・第７４回評議員会が１月２９日、法輪閣第１会議室で行われ、同理事、評議員合わせて５４人（代理、委任状提出者を含む）が参加、立正佼成会から庭野日鑛会長（同常務理事）はじめ、同評議員の山野井克典理事長、山田匡男理事、松原通雄外務部長、泉田佳子布教相談役が出席しました。
冒頭、緊張の高まるイラク情勢に対し、白柳誠一・同日本委理事長（カトリック枢機卿）が、「ブッシュ大統領の一般教書演説からも、状況は極めて厳しい。平和的解決には人間の力を超えた神仏のとりなしが必要」と述べ、全員で「平和の祈り」を捧げました。続いて、白柳理事長が「争いは人間の心から生ずるもので、心さえ変われば戦争は避けられる。宗教者は、平和は可能であるという確信のもとで力を結集し、失望に満ちた世界に希望を与えていかなければならない」とあいさつしました。
このあと、杉谷義純・同日本委事務総長（天台宗円珠院住職）の議事進行で、２００３年度の同日本委並びに各委員会・部会の事業計画、予算案などが審議、承認されました。報告事項として、人権委員会から、在韓被爆者支援・在サハリン残留韓国人一世老人在宅支援活動により、韓国大統領から表彰状を受けたことがあらためて伝えられました。また、広報委員会は、インターネットを通じたメールマガジンの発刊を発表。今年発足３０周年を迎える青年部会からは、記念事業としてシンポジウムなどを開催することが報告されました。
さらに、席上、イラク情勢の平和的な解決に向けた対応について協議され、同日本委としてアメリカを中心とした武力行使に反対し、祈りの集会、平和行進、声明の発表などを含めて、具体的な行動を検討していくことが合意されました。
会議終了後、法輪閣大ホールで同日本委の「新春のつどい」が開催され、同理事、評議員のほか、賛助会員、マスコミ関係者などが参加し、交友を深めました。
(2003.02.07記載)
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