News Archive

2003年04月18日 「イラク緊急救援募金」など活発に

フセイン政権が事実上崩壊し、イラク情勢はあらたな局面を迎えました。戦後復興に向けた議論が始まる一方で、軍事行動は現在も続いており、犠牲者、被災者の増加が懸念されています。併せて、無政府状態となった首都バグダットでは、治安が悪化。市民生活が脅かされています。こうした中、全国の会員たちは「すべてのいのちが尊ばれる世界」の実現をめざし、ひたむきに「祈り」と「行動」を続けています。

13日、多くの教会が『届けたい! まごころを イラク戦争被災者へ』を合言葉に、「イラク緊急救援募金」を街頭で行いました。小田原教会では約200人の会員が参加し、観光客で賑わうJR小田原駅前や箱根登山鉄道・箱根湯本駅前など10カ所で市民に募金の協力を訴えました。テレビなどニュースを見るたびに、やるせない思いを抱えていたというTさん(20)は、「募金を呼びかける中で、今、自分にできることを精いっぱいやらせて頂くしかないんだと実感しました」と感想を語りました。 
このほか、米沢、新潟、名古屋、津山、萩教会なども、街頭で市民にイラクの現状を訴え、募金の協力を呼びかけました。
市内の繁華街で「祈りの行進」を行ったのは、大分教会青年部員260人。参加者は、一日も早いイラクの復興を祈願するとともに、「戦争のない世界の実現を」と市民に訴えました。門司教会も同日午後、門司港レトロ地区で「平和アピール行進」に取り組みました。参加した少年部員ら20人は、平和への願いを絵や文章で画用紙に表し、観光客や市民にアピールしました。
石巻教会は、同日に実施した「大聖堂団参」の式典の中で、学生、少年部員63人がそれぞれ折りヅルを奉納しました。折りヅルには、奉納者が平和を願うメッセージを記入。『世界から戦争がなくなりますように』と書き入れたSちゃん(11)は、「私も兄弟げんかを少なくし、仲良くする努力をしていきたい」と話しました。
一方、釈尊生誕の地であるネパール南部のルンビニーで「平和祈願供養式典」を開催したのは、ネパール連絡所の会員12人です。読経供養を行ったほか、タイ・バンコク支部の会員たちとともに作製した約2700羽の折りヅルと、バングラデシュ、スリランカやインドなどの会員たちから寄せられた「平和メッセージ」を奉納しました。

(2003.04.18記載)