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2003年04月18日 仏教NGOネットワークの第1回研修セミナー

『NGOって何? 国際協力の真髄を語る』をテーマにBNN(仏教NGOネットワーク)の第1回研修セミナーが18日、東京・港区の明照会館で行われました。宗教者、NGO(非政府機関)関係者ら21人が参加しました。

セミナーでは、アーユス仏教国際協力ネットワークの茂田真澄理事長(BNN事務局長)、恵泉学園大学教授で「シャプラニール=市民による海外協力の会」代表の大橋正明氏がそれぞれ講演しました。
茂田氏は、まずタイで行ったカンボジア難民支援やブータンでの医療、保健活動などに携わったことを披瀝したあと、そうした体験が、自身の信仰心を高める大きな要因になっていることを強調。その上で、戦争や貧困など平和を脅かす問題が山積していることを指摘しながら、「今ほど、宗教者としての平和貢献が求められている時はありません。自分のできるところから具体的な行動を起こしていきましょう」と呼びかけました。
一方、大橋氏はNGOの役割について説明。「チャリティーの精神や善意は大事です。同時に、支援をしていく上では、問題の構造を的確に把握しなければなりません。現地の人々の悩みやニーズを社会に伝えながら、自分たちには何ができるのかを検証していくことが求められます」と述べました。

(2003.04.25記載)