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2003年05月08日 「庭野平和賞委員会」設立

「庭野平和賞第20回記念事業」としてこのほど、平和賞の受賞者選考を担う「庭野平和賞委員会」が設立され、その発会式が5月8日、「第20回庭野平和賞」贈呈式の席上で行われました。

同委員会の設立は、宗教を基盤とした平和活動に焦点をあてた庭野平和賞の意義を、国内外により広く訴えていくことが目的。庭野平和財団では、選考委員会を公開することで、さらなる国際化を実現し、庭野平和賞を「世界の宗教界の平和賞」へと展開していきたいとしています。
メンバーは現在、世界各国で宗教協力や平和活動に取り組む10人の宗教者によって構成されています。第21回から受賞者の選考を行うことになります。
7日には、メンバー10人のうち、代理人を含む9人が法輪閣に集まり、特別委員会を開催。委員長には、ノーベル平和賞の前選考委員でノルウェー国教会のグナール・スタルセット主教が選出されました。
発会式では、メンバー紹介のあと、スタルセット委員長があいさつ。「世界の多くの人々が新たな千年紀に希望を託し、繁栄を期待しました。しかし、それは、絶望に変わろうとしています。テロや戦争が頻発し、貧困問題は解決されないままです。庭野平和賞委員会では、こうした世界の諸問題を踏まえた上で、受賞者の選考を行っていきたいと思います」と述べました。

【庭野平和賞委員会のメンバー】

▼委員長=グナール・スタルセット師(ノルウェー国教会主教、前ノーベル平和賞選考委員)
▼スワミ・アグニベッシュ師(インド・ヒンズー教のアーリヤ・サマージュ指導者)
▼シスター・ジョアン・チティスター師(前女性宗教者リーダーシップ会議議長=米国・キリスト教)
▼マーガレット・インゲルスタム師(スウェーデン・キリスト教協議会役員、前庭野平和賞選考委員)
▼ダンマナンダ・サマネリ師(前タマサート大学助教授、アジアの婦人問題活動家、仏教指導者=タイ)
▼ウォンヨン・カン博士(前アジア宗教者平和会議実務議長、韓国平和フォーラム議長、第17回庭野平和賞受賞者)
▼イルファン・アーメッド・カーン博士(諸宗教対話世界イスラム協議会会長=米国)
▼キアラ・ルービック師(フォコラーレ運動会長=イタリア)
▼庭野日鑛・庭野平和財団総裁(立正佼成会会長=日本)
▼デエスモンド・ツツ聖公会大司教(ノーベル平和賞受賞者=南アフリカ)

(2003.05.16記載)