第2次大戦時の被爆地である広島・長崎と地上戦が繰り広げられた沖縄では、「原爆の日」「終戦記念日」にあわせてそれぞれ集いが行われ、追悼の誠が捧げられました。
■広島
「原爆の日」にあたる8月6日、広島教会は、教会道場で「広島原爆殉難犠牲者慰霊式」を開催し、243人が参加しました。
式典は、原爆投下時刻の8時15分に黙とうを捧げたあと、学生部員24人による献花、読経供養が行われました。この後、会員が被爆体験を発表。「戦争の悲惨さ、平和の尊さを伝えていくことが私たち被爆者の使命だと思います」と語りました。
同日、北広島教会でも式典が実施され、約100人が参加。式典終了後は各支部ごとに包括区域内の慰霊碑を参拝しました。
また、勝山、呉、福山、尾道教会でも原爆犠牲者の慰霊供養が行われました。
■長崎
8月8日、「長崎県明るい社会づくり運動推進協議会」主催、「長崎県宗教者懇話会」主管による「第31回原爆殉難者慰霊祭」が行われました。
同慰霊祭は例年、長崎の「原爆の日」(8月9日)にあわせ、その前夜に長崎市の原爆落下中心地公園で開催されていますが、今年は台風10号の影響で、立正佼成会長崎教会道場を会場に行われました。村上泰將・本会長崎教会長、中山惠市・同諫早教会長はじめ、宗教者ら200人が参集しました。
式典では、同懇話会を代表し、神崎正弘・真宗大谷派法生寺住職、世界連邦日本宗教委員会から工藤秀和・天台宗総務部長が「慰霊のことば」を述べました。
翌9日には、長崎教会道場で「原爆殉難者慰霊並びに戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典が行われました。
■沖縄
『沖縄から世界へ広げよう平和の祈り』をスローガンに8月15日、「沖縄宗教者の会」(立正佼成会沖縄教会も加盟)は「第13回祈りと平和の集い」を開催、会場となった糸満市摩文仁の平和祈念堂には、本会会員をはじめ宗教者ら60人が参集しました。本会から今井克昌・中央学術研究所長が出席しました。
同集いは、沖縄戦をはじめ太平洋戦争での全犠牲者を追悼し、世界平和の実現に向けて祈りを捧げることが目的。
式典では、沖縄県仏教会による開会セレモニー、平和の祈りに続き、稲嶺惠一・同県知事のあいさつが代読されました。
(2003.08.22記載)
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