韓国の宗教者で組織され、主に日本の宗教者との交流活動を行っている「韓日宗教文化交流会」(本部・ソウル)のメンバー6人が8月12日から16日まで、新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会)の招きで来日し、日本の宗教者と交流しました。
同交流会は、本会との関係も深く、静岡教区が10年前から実施している「日韓青年宗教文化交流団」をはじめ、各訪韓使節団の受け入れにあたっています。
一行は14日、東京・渋谷区の新宗連会館を訪れ、新宗連青年会主催の『いのちと平和』をテーマにした「日韓宗教青年セミナー」に参加しました。このセミナーには、立正佼成会から熊野隆規青年本部次長(新宗連青年会常任委員)が出席しました。
この中で、朴京錫・反核国民運動執行委員(ウィークリーソルー編集長)、力久道臣・新宗連青年会委員長が、日韓それぞれの立場から「発表」を行いました。朴師は、韓国の核原発廃棄場建設、日本の有事法制成立などに懸念を表明しながら、こうした問題に対して両国の宗教者が連携して対処していく必要性を強調しました。力久委員長は、すべてのいのちが尊重される平和な世界の実現を目的に新宗連青年会の諸活動が行われていることを説明しました。
両国の宗教者によるグループディスカッションでは、「両国の問題は関係し合っている」「宗教者として一人ひとりの現実的な取り組みが大切」といった意見が出されました。
また、席上、金大禅・同交流会会長の提案を受け、日韓両国の宗教者が今後も交流を深めながら、「日韓宗教青年平和フォーラム」を開催する努力をしていく計画などを盛り込んだ「いのちと平和を考える日韓宗教青年共同宣言文」が採択されました。同宣言文は、同日夜、東京・千代田区の国立・千鳥ケ淵戦没者墓苑で開催された「第38回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」(主催・新宗連=新日本宗教団体連合会=、新宗連青年会)で、力久委員長から参加者に発表されました。
なお一行は15日、大聖堂で行われた「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典に参加したあと、静岡教区の会員と交流しました。
(2003.08.22記載)
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