平成15年次の「ゆめポッケ・キッズキャンペーン」(主管・青年本部、外務部)が8月31日、終了しました。紛争や差別によって心に傷を負った世界の友達に、元気と希望を届けたいと、期間中、少年部員たちは知恵をしぼり、協力し合って文房具やおもちゃを集めました。アイデアが光る教会と個人の取り組みを紹介します。
川崎教会では、14支部がそれぞれ「目的」と「ねらい」を設定し、同キャンペーンに取り組みました。『親子で好きなものを我慢してゆめポッケに協力する』『親子の対話やふれあいを大切にし、世界平和について考える』など、さまざまな目標が立てられた中、すべての支部が共通して取り組んだのは「ゆめポッケ貯金箱」です。青年婦人部員が中心となって、支部独自の貯金箱を作製、各家庭に配布しました。
多摩麻生支部では、ペットボトルを利用して貯金箱を作りました。『世界の子供たちと手をつなごう』と書かれたオレンジの色紙を側面に巻きつけ、投入口を開けて完成。各家庭に配られました。
貯金箱を作製した青年婦人部員(37)は、「子供たちが、お小遣いの半分を献金したり、おやつを我慢したという報告を受けています。貯金箱を設置したことで、『ゆめポッケ』を受け取る世界の子供たちの存在が、より身近になったのではないでしょうか」と語りました。
世界の子供たちに元気になってほしいと、小学1年生の時から、ゆめポッケ作りを行ってきた大宮教会の少年部員(12)は今年、初めて学校の友達に「ゆめポッケ」の活動を紹介しました。
「自分たちの力で外国の子供たちを助けることができるんだよ」という少年部員の言葉に4人の友達が共感し、一緒に活動を進めました。「ゆめポッケ・キッズキャンペーン」の趣旨を説明したポスターと、ポッケの中身を入れてもらう箱を作製し、学校に設置しました。また、日本の花を知ってもらおうと、校内に咲いているスズランなどを押し花にし、手作りのしおりを48枚作りました。夏休み中には、アニメキャラクターの絵をメッセージカードに描き、4人の友達と袋詰め作業を行いました。
約4カ月間で32個の「ゆめポッケ」が完成。「みんなと力を合わせてやり遂げたことがうれしかった。これからも続けていきたい」と少年部員は語っています。
福山教会の11歳と9歳のきょうだいは、3年前からポッケの中身を入れる箱を作り、家庭で文房具やおもちゃの収集を行っています。
「ゆめポッケ箱」を提案したのは11歳の少年部員。『どんぐりクラブ』に掲載された「ゆめポッケ・キッズキャンペーン」の記事を読んだのがきっかけです。「小さい時に買ってもらったぬいぐるみや使っていない文房具がいっぱいあったの。それを1年間貯めておけば、たくさんのポッケがおくれると思って」と言います。
当初は紙袋に集めていました。しかし、すぐにいっぱいになってしまい、急きょ、ダンボール箱に変更。2年目以降は、贈答品の空き箱や100円ショップで売られている組み立て式のダンボール箱に黄色の色紙を貼り、青や緑の水玉模様を描いて居間に置きました。「黄色は好きな色だし、目立つと思って」。
今年、4つのポッケをおくりました。「来年はもっといっぱい作れるように、がんばりたい」。2人の気持ちは、すでに来年へと向けられています。
(2003.09.12記載)
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