4月1日から9月30日まで、半年間にわたり立正佼成会青年部員を中心に実施された「イラク緊急救援募金」の総額が青年本部から発表されました。街頭募金などを通して集められた募金の総額は、5941万2507円。浄財は、WCRP(世界宗教者平和会議)国際委員会による人道援助活動、特定非営利活動法人ジェン(JEN)の学校修復事業、日本国際ボランティアセンター(JVC)による医療や食糧の支援に、それぞれ充てられます。総額発表にあたり、国富敬二青年本部長のコメントを紹介します。
【国富敬二青年本部長コメント】
全国の青年部員さんが平和を祈り、ときには猛暑、雨の中にも、街頭募金を展開してくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。
現在、イラクではテロによる破壊や米英兵への襲撃事件があとを断ちません。それに対応するため、米英兵は罪のない多くの市民を犠牲としているのが現実です。8月19日に起きた国連ビル爆破事件以降、現地のNGO委員会に登録していた76の団体では、国際スタッフの人数を減らしたり、撤退をはじめる動きが見られています。日本のNGOは、本会が支援するジェンとJVCの2団体だけとなりました。また、WCRPではイラクの諸宗教者と協力し、復興に向け準備を進めています。
WCRPが支援しているイラク宗教協議会のアル・ハイダー氏は、「私たちの活動は立正佼成会の青年たちの支えによるものです」と話しています。資金面はもちろんのこと、現地で活動するWCRPやジェン、JVCのスタッフは、なによりもイラクの平和を祈り、行動する青年たちの志に勇気づけられているのだと言います。
9月30日をもって「イラク緊急救援募金」は一応終了しました。しかし、今、この瞬間にも暴力によって苦しんでいる人々がいます。そして、私たちの同志が危険な状況の中で、イラクの人々のために支援活動を展開しているのです。立正佼成会では今後も「一食を捧げる運動」や「タイム・アウト・フォー・ピース(平和のための小休止)」などを通して、支援を続けていきたいと思います。
イラク国内の情勢が安定した際には、家族を失い心に傷を負った子供たちのために、ゆめポッケを配布するボランティア隊を派遣したいとも願っています。
これまでの皆さまの主体的な活動に感謝するとともに、さらなるご支援を頂けますようお願いいたします。
(2003.10.10記載)
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