ADEO(アフリカ開発緊急機構)のべルナード・ウェソンガ代表
アフリカで難民や貧困地域の住民を対象とした支援活動を行っている現地のNGO(非政府機関)ADEO(アフリカ開発緊急機構)のべルナード・ウェソンガ代表が、先ごろ来日し、本会を訪問しました。同団体は「アフリカへ毛布をおくる運動」の協力団体でもあり、主にウガンダで配布活動を行っています。同運動に対し、メッセージを頂きました。
遠いアフリカのことを思い、毛布を集めてくださっている日本の皆さんに、まず心より感謝申し上げます。私たちが毛布を配布している人々の多くは、スーダンの内戦からウガンダに逃れてきた難民です。難民が多く生活するモヨ地区は、夜には大変冷え込み、肺炎など、呼吸器の病気にかかる人が増えています。着の身着のままで母国から逃れてきた人たちにとって、一枚の毛布は命を守る重要な役割を果たしています。
また、私たちは、ただ単に毛布を支援するだけではなく、毛布を通して自助自立を目指す「毛布のための労働」プロジェクトを展開しています。難民キャンプで、道路の清掃や建物の建設などに携わってもらい、その報酬として毛布を手渡しています。
ある地域では、難民たちが10キロの道路を作り、500枚の毛布を受け取りました。毛布を受け取った喜びはもちろん、自分たちだけで道路を作り上げた充実感が、彼らの生きる意欲を向上させています。 皆さんからの毛布は、いのちを守り、生きる希望を与えてくださっているのです。
私たちが毛布を配布するとき、受益者たちはいつも「日本の皆さんに感謝しています」と言いながら毛布を受け取ります。私たちが遠いアフリカから皆さんのことを常に思っていることをどうか忘れないでください。そして、今後ともこの運動を継続して頂くことを心からお願い申し上げます。
(2003.10.24記載)
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