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2004年05月07日 開祖生誕100年企画概要決まる

庭野開祖の生誕100年にあたる平成18年を中心に、さまざまな事業が展開されます。その計画概要と基本的な考え方を示した「開祖生誕100年企画概要」(以下「概要」)が、このほど教団本部から発表されました。

「開祖生誕100年企画概要」によると、企画作成や事業を展開する上で最も重要なポイントは、「開祖さまの顕彰」と「信仰新生」を、考え方の基本とした点にあります。2つの眼目は、会員一人ひとりが、「開祖さまの願い」を「自分の願い」とし、教えを実践してその喜びを人さまに伝える、という点で一致し、このことが「開祖生誕100年」のテーマ『一人ひとりの「一乗 おおらかに、夢 堂々。」』に表されました。
こうした考え方を基に、『開祖さまの教典』編さん、大聖堂改修事業などの各種記念事業と、庭野会長の全国布教など信仰新生への取り組みが計画され、「概要」に盛り込まれました。
また、広報展開の一環として、「開祖生誕100年」をイメージするロゴマークが決まり発表されました。
全体的なデザインは、庭野開祖ののびやかさ、おおらかさを表し、かしの木の青色は、一点の曇りもなく大きく広がる空をイメージしています。「開祖さまの願い」を「自分の願い」としていこう、との願いが込められています。今後、「開祖生誕100年」に関連した教団、教会のさまざまな事業、活動で使われます。

「開祖生誕100年」に向かって 立正佼成会理事長・山野井克典

【基本方針とテーマ】
「開祖生誕100年」の企画を練る上で、基本方針として「開祖さまの顕彰」と「信仰新生」という二つの眼目を掲げさせて頂きました。
「開祖さまの顕彰」とは、開祖さまのお徳を未来永劫にわたって讃えていくということです。私たち会員は、開祖さまが創立された立正佼成会の教えを頂き、たくさんの幸せを頂いてまいりました。そのことを一人ひとりが自覚し、あらためて開祖さまに深く感謝することが大事です。と同時に、教えに出遇えた喜びを多くの人にお伝えしていくことが、すなわち、開祖さまのお徳を讃えることであり、とても大切であると考えます。
基本方針のもう一つの眼目として掲げた「信仰新生」は、私たちの目指すべき信仰姿勢を、日々の実践の中で繰り返し確認していくという意味であります。目指すべき信仰姿勢とは、仏さまの願い、つまり開祖さまの願いを自らの願いとし、生活の中で実践する、と同時に人さまにお伝えしていくということです。一人ひとりがしっかりと本尊観を確立し、自立した仏教者になるため、日々生まれ変わり、前進していく。「開祖生誕100年」をその機会として捉えて頂きたいのです。
以上のような基本方針を踏まえ、全体を貫くテーマを『一人ひとりの「一乗 おおらかに、夢 堂々。」』とさせて頂きました。
テーマを掲げるにあたり、会長先生から、開祖さまが私たちに示された最も大事なことは、「大いなる一つのいのちに合掌する」ことであるとご指導を頂きました。開祖さまの願いを自らの願いとし、感謝と喜びを持って実践しながら人さまにもお伝えしていく。そうした意味では、「開祖さまの顕彰」と「信仰新生」という二つの眼目は、大きく捉えれば一つであるといってもいいでしょう。とりもなおさず本テーマはそのことを表しているのです。

【感謝と喜びの実践を】
教団にとって、また私たち会員一人ひとりにとって、「開祖生誕100年」は非常に大きな節目であり、また喜びを持って迎えたいと考えております。
そのためにもまず、今年をその土壌作りの年と捉えて頂きたいと思います。来年、2005年は一人ひとりが開祖さまとの出会いを振り返り、喜びや感謝の気持ちをしっかりとかみしめる年にさせて頂きます。そして、2006年には皆で心を一つにし、「開祖生誕100年」をお祝いさせて頂きたいと願っております。さらに、2007年は心新たに、開祖さまの願いを継承する年と位置付けたいと考えております。
繰り返しになりますが、私たちは開祖さまとご縁を頂いたおかげさまで、多くの幸せを頂きました。その感謝と喜びをサンガと共に分かち合い、また地域社会の皆さまと分かち合うこと、すなわち自らお伝えすることが開祖さまへの報恩感謝を表すことだと考えます。また、そうした菩薩道に日々、精進することが、「信仰新生」であると言えるのではないでしょうか。
また、開祖生誕100年に向けていくつかの記念事業も計画しております。『開祖さまの教典』の編纂や大聖堂改修事業等が進行しているほか、開祖記念館の開設も予定しています。2006年には新装された大聖堂に参拝して頂けるものと思います。これらの事業を通して、開祖さまのお徳を永遠に顕彰したいと思います。
「開祖生誕100年」に向け、本部、教会、会員が一丸となって「開祖さまの顕彰」「信仰新生」という大きな眼目に取り組んでいきたいと思っております。皆さま、どうぞよろしくお願い致します。

「開祖生誕100年」の概要について

【経緯】

平成15年次教団幹部会の席上、「開祖生誕100年」を迎える方針が山野井克典理事長から示されました。これを受け、本会は企画委員会(理事長、部長で構成。委員長=国富敬二・時務部長)を設置、『開祖さまの顕彰とその事業』(平成12年9月30日発表)を踏まえ、教会長、教庁奉職員から意見聴取を行うなど具体的な準備を進めてきました。
同委員会は、「開祖生誕100年」という内外の注目と期待を集める節目の年を「開祖さまの顕彰」と「信仰新生」の機会と位置付け、次の項目を念頭に討議を続けました。

○会員一人ひとりが開祖さまの願いをさらに深め、生活に活かす機会とする。
○内外を問わず本会に関与する人たちがそれぞれの立場で、立正佼成会の使命を確認し、共有する機会とする。
○教団運営の重要課題を総合的かつ統合的に解決し、将来に向けて布石を打つ機会とする。
○本会の社会平和活動のあり方を見直して新たなステージに踏み出し、外部にも情報を発信する機会とする。

特に開祖さまのみ教えについては、会長先生からご指導を頂き、その後、理事会の承認を経て「開祖生誕100年企画概要」が決定されました。

【基本方針】

開祖生誕100年にあたる2006年(平成18年)を中心に、「開祖さまの顕彰」と「信仰新生」を眼目に掲げ、私たちのめざすべき本来的な信仰を再認識し、永劫に開祖さまのお徳を讃え、み教えを伝える喜びと感謝を表してまいりたいと思います。

【テーマ】

一人ひとりの「一乗 おおらかに、夢 堂々。」 開祖さまがお示し下さったことは、「大いなる一つのいのちに合掌する」ことであると、会長先生はお教え下さっています。 それは、「大いなる一つのいのち」に生かされていることを自覚し、その願いを人さまにお伝えすることです。 開祖生誕100年にあたり、私たち一人ひとりが「開祖さまの願い」を「私の願い」とし、菩薩道に精進することにより、開祖さまへの報恩感謝をさせて頂きましょう。

【計画概要】
基本方針にもとづき、以下の計画を実施します。

【開祖さまの顕彰】
<記念事業について>

○『開祖さまの教典』の編纂
私たちの信仰の指針たる開祖さまのみ教えの要諦をまとめた会員必携の書が誕生します。

○開祖生誕100年記念大聖堂改修事業
開祖さまの願いを一人ひとりの心に揺るぎなき願いとして打ち立てることの象徴として、大聖堂改修(リニューアルおよび免震)を行います。

○開祖生誕100年記念式典
2006年11月15日の開祖生誕会を中心に、生誕100年を祝し、記念式典を行います。

○開祖生誕100年記念参拝
リニューアルした大聖堂に参拝し、ご本尊さま、一乗宝塔にお参りするなかで、開祖さまへの感謝と、精進の誓いを新たにします。また、生誕100年をお祝いするため、第3回世界僧伽結集団参を行い、世界の会員代表が本部に参集します。

○開祖記念館の設立
普く人びとに開祖さまのご足跡とお徳にふれて頂く記念館を開設します。

○ご生家復元と生誕地での人づくりプログラムの開始
開祖さまを育んだ菅沼のご生家を復元し、菅沼時代の開祖さまと出会うことで人生の指針を省みる育成プログラムを開始します。

○青梅地域を活用した人づくり構想の発表
開祖さまのお徳を顕彰する塔を建立し、青梅の大自然と開祖さまに抱かれた環境の中で人づくりを行う構想を発表します。

○教会主体の記念事業
開祖生誕100年をお祝いするとともに、新たなステップの機縁として、各教会それぞれの趣向による記念事業を行います。事業を行うためのガイドラインを今年6月、各教会にご案内します。

○その他
<広報展開について>

○記念事業広報の実施
開祖さまのお徳を讃えるとともに、開祖さまの願いを会員一人ひとりがかみしめられるような広報を展開します。

【信仰新生】

<信仰新生の取り組みについて>

○会長先生全国布教
会長先生に全国各地にお出まし頂き、信仰新生についての語らいの場を設けます。

○布教環境の整備
理想的な仏教教団をめざし、教会が信仰活動、修行の場としてより相応しい環境となるよう、各種施策を検討・立案し実施します。

○会員一人ひとりの信仰新生を促す教会づくり
本尊観に立った信仰の確立を促すべく教会づくりを行います。

○個人参画型事業
会員一人ひとりの真心や誓願を、具体的な行動に表せる場づくりを企画します。

○その他
<広報展開について>

○「信仰新生」基本理念の浸透と啓発を図る広報の実施
内外を問わず本会に関与する人たちが、それぞれの立場で立正佼成会の使命を確認し共有できるような広報を展開します。

(2004.05.07記載)