『社会変革の風をおこそう』をメーンテーマに第35回「青年の日」が5月16日、全国各地で行われました。「青年の日」は、全国の青少年部員が地域社会の諸問題に目を向けると共に、世界平和のために祈りを捧げ、行動を起こす日。今年は、統一プログラム「平和の祈り」に加え、特別プログラムとして「ユニセフ募金 アフガニスタンキャンペーン」と「イラクそして世界の平和を求める宗教青年の集い」が実施されました。
日本列島に停滞した前線の影響で、全国的に雨となったこの日、各地の「青年の日」活動には約2万3000人の青年部員が参加。彼らの呼びかけに共鳴した約4万5000人の会員、市民らも行動を共にしました。
今年の「青年の日」は、特別プログラムとして、「ユニセフ募金 アフガニスタンキャンペーン」を実施。長年にわたる内戦に加え、米英軍による空爆で数多くの市民が苦しい生活を強いられているアフガニスタンの早期復興、子供たちの生活状況の改善を願い、街頭募金やチャリティーバザーを展開しました。
泉州教会は、少年部員を中心に包括区域2カ所で街頭募金を行いました。「自分が思う平和」と題して、少年部員が作成した平和メッセージに折りヅルを飾ったパネルを掲げ、市民に協力を呼びかけました。また、宇和島教会では、包装紙で作った「ミニユニセフ募金袋」を会員に配布するなど、工夫を凝らしました。このほか、福島や古河、清水の各教会でも、パネルやポスターを用いて、アフガニスタンの窮状を訴えました。
「アフリカへ毛布をおくる運動」への取り組みも目立ちました。同運動をメーンにイベントを実施した武生教会をはじめ、函館、松本、西多摩、湘南、松阪などの教会が、毛布の収集やメッセージの縫い付けを行いました。
一方、地域の諸課題に目を向けた活動も数多く見られました。市職員と共に、包括区域内の環境美化に取り組んだのは、鹿児島教会。ゴルフ場周辺に不法投棄された洗濯機やテレビ、古タイヤなどの回収に励みました。集められたゴミは2トン車3台、4トン車1台に積み込まれました。鳥取教会は、鳥取砂丘の一斉清掃を行い、タバコの吸い殻や漂流物などを拾い集めました。同様に、釧路、茂原両教会も清掃活動に汗を流しました。また、岐阜教会では植樹を実施。包括地域を流れる長良川の河川敷に、大気浄化を促すニシキギ135本を植え、県が推進する環境保全事業に一役買いました。
高齢化問題に焦点を当て、福祉活動に取り組んだ教会もあります。大分教会は、特別養護老人ホーム2カ所を訪問。交流会を催し、入所者と触れ合いのひとときを過ごしました。「また来てな。待ってるよ」と涙を流す入所者に、青年部員は「まごころが通じてうれしかった」と感想を語りました。
なお、時報が正午を告げると、全国各地で一斉に『平和の祈り』が捧げられました。参加者たちは、世界の恒久平和を願い、異体同心の祈りを結集させました。この日、青年一人ひとりの小さな息吹は、地域社会の中で「変革の風」となり、列島を駆け抜けていきました。
(2004.05.21記載)
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