立正佼成会一食平和基金運営委員会(委員長=松原通雄外務部長)は、新潟、福井両県下で発生した集中豪雨の被害に対し、緊急支援を決定しました。新潟の水害には、400万円が「災害見舞金」として贈呈されることになりました。近日中に、長岡教会を通して三条市、見附市、長岡市、中之島町にそれぞれ届けられます。一方、福井の被害に対し、200万円の支援を決定。県の災害対策本部に贈呈されます。
13日から続いた集中豪雨は新潟、福島、福井の各県内に大きな被害をもたらしました。記録的な集中豪雨と河川の決壊により甚大な被害が出た新潟県三条市や見附市、南蒲原郡中之島町を包括する長岡教会では、幹部らが会員の安否確認を急ぎました。同教会によると会員宅の床上浸水は148棟、床下浸水は61棟に及んだほか、2人の会員が犠牲になりました。
長岡教会の包括する見附市と中之島町で刈谷田川が、三条市で五十嵐川が決壊したのは13日午後。濁流が市街地や住宅地にあふれ出し、市民や家屋を飲み込ました。同教会の幹部らは会員の安否確認を急ぎましたが、電話は不通、交通機関や道路も遮断され、作業は難航しました。
翌14日、教会道場と三条、見附の両地域道場内に「中越水害対策本部」を設置。被災地域を担当する支部長らは被災地や避難所を訪問し、会員の安否確認、状況把握に奔走しました。教会によると、ボートやヘリコプターで救出された会員が数人確認されたほか、土砂で埋め尽くされた会員宅も少なくありませんでした。
被害状況を受け、16日に被災をまぬがれた同教会会員70人が、被災地で土砂や泥をかぶった家具や畳の搬出作業などに取り組みました。17、18の両日には新潟教区の各教会会員らも合流。3日間で延べ約550人が参加しました。また18日には本村和則・新潟教区長が被災地を訪れ、被災した会員を激励しました。
福井県北部でも17日深夜から18日にかけて、局地的な集中豪雨に見舞われました。被災地域を包括する福井、武生両教会では、教会幹部らが会員の安否や被害状況の確認を進めています。
なお、新潟県下の各教会、両沼、喜多方、郡山の各教会でも、会員宅に浸水や田畑の冠水などの被害が出ています。
(2004.07.23記載)
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