2004年08月15日
戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日式典
8月15日、本部はじめ全国各教会で「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典が営まれました。大聖堂には、会員約1700人が参集し、戦争で犠牲になった人々に追悼の誠を捧げました。
式典では、佼成合唱団と東京佼成ウインドオーケストラの演奏で奉献曲『おかげさま』が流れる中、東京教区中央ブロックの学生部員70人が奉献の儀、続いて、山野井克典理事長を導師に読経供養が行われ、回向文が奏上されました。
このあと、庭野会長が登壇。手づくりの折りヅルを奉納し、焼香を行ったあと、お言葉を述べました。庭野会長は、宗教者の平和活動を「いのちを尊重し、合掌していくという人間生活の根本であり、中心である内面的活動」とした上で、終戦記念日を迎える心に言及。「私たち一人ひとりが、もう二度と戦争を起こさないと決意するとともに、いのちの尊さを認識し、思いやりの心を持って人さまと触れていく。それが、本当の意味での慰霊であると信じます」と心に平和を打ち立てることの大切さを示しました。
会員代表の体験説法に続き、講話に立った山野井理事長は、年月の経過とともに、戦争の体験、記憶が風化しつつあることに憂慮を示し、「戦争のない世界をつくるためには、私たちが戦争の悲惨な状況を語り継いでいかなければなりません」と語りました。さらに、「平和な社会をつくる原点は、一人ひとりがいのちの大切さを認識していくこと。そのことをしっかり理解すれば、戦争を起こそうということにはなりません。私たち宗教者は平和を祈るとともに、あらためて自他のいのちの尊さを認識することが大切」と述べました。
(2004.08.20記載)
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