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2004年08月24日 山野井理事長、UNHCR駐日地域代表と懇談

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)駐日地域事務所のピルコ・コウララ代表が8月24日、本会を訪問し、山野井克典理事長と事務庁舎で懇談しました。UNHCRから浅羽俊一郎・駐日副代表が、本会からは松原通雄外務部長が同席しました。

本会一食平和基金では、これまでUNHCRを通し、インドシナ難民をはじめ、シエラレオネ、イラクなどの難民支援を行ってきました。先ごろは、チャドのスーダン難民に対する緊急支援として500万円をUNHCRに寄託しました。また、過去、本会職員2人がUNHCRジュネーブ本部に出向しています。
懇談の冒頭、コウララ代表から、これまでの支援に対する感謝状が山野井理事長に手渡されました。山野井理事長は、「庭野会長は、常々、世界全体が平和にならないかぎり、本当の平和は訪れないと言っております。微力ではありますが、難民の方々のため、世界の平和のために努力させて頂きます」と述べ、「一食を捧げる運動」について説明しました。コウララ代表は、本会の支援に謝意を述べた上で「まだまだアフリカにはおよそ300万人の難民がいます。アジアに目を向けるとミャンマーやネパールで長い間、難民生活を続けている人がいます。そうした現実を知って頂き、民間から声をあげていくことが、各国政府の関心、支援につながるのです」と語り、UNHCRと本会のパートナーシップに一層の期待を寄せました。
また、懇談では、浅羽副代表がチャドのスーダン難民の現状を報告。雨季に入り、救援物資が行き届かない現状や難民受け入れ国のチャドで環境破壊の問題などが生じている状況を語り、「国際社会がもっとこの問題に関心を持ち、支援をしていかなければ一層厳しい状況に陥る」と語りました。

(2004.09.03記載)