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2004年10月04日 厳かに「開祖さま入寂会」

「開祖さま入寂会」式典が10月4日、大聖堂をはじめ全国の教会で行われました。入寂から5年の祥月命日を迎えたこの日、大聖堂には44教会から2818人が参集。会員たちは庭野開祖の遺徳を偲び、「追慕」「讃歎」「報恩感謝」の思いを新たにしました。式典の模様は、全国の教会に衛星中継されました。

庭野開祖の「お舎利」が奉安される「一乗宝塔」では、大聖堂での式典に先立ち、「開扉の儀」が行われました。午前8時半、多くの会員が見守る中、庭野日鑛会長の手によって扉が開かれました。続いて、庭野会長、佳重夫人、山野井克典理事長、庭野光祥次代会長が、献花台にそれぞれ花を手向けました。
大聖堂の式典は、佼成筝曲部の序奏で開幕。聖壇上には、大聖堂で法話を述べる庭野開祖の写真が掲げられています。
「献供の儀」では、各地から寄せられた名産品などが、各教区代表の青年女子部員20人によって奉納されました。その後、「開祖さまとの対話」の時間が設けられました。『妙法蓮華経如来寿量品』を読み上げる庭野開祖の声が流れる中、時刻は庭野開祖が入寂した午前10時34分に。静寂に包まれた大聖堂内で、会員たちはあらためて在りし日の庭野開祖の姿を偲び、決意を新たにしました。
光祥次代会長導師のもと読経供養が行われたあと、庭野会長が登壇、「報恩讃歎文」を奏上し、焼香しました。
このあと、登壇した山野井理事長は哲学者・梅原猛氏が『日本の霊性』(佼成出版社刊)で示した庭野開祖の功績を「法華経を平易に説き、宗教協力を推進したこと」と紹介したあと、「今日一日、開祖さまの功績を振り返り、今後の精進をお誓いする日とさせて頂きましょう」と語りました。
次に、昭和58年から入寂の年まで、16年間にわたり庭野開祖のそばでお役を務めた宮坂光次朗氏が『開祖さまを偲んで』と題し、庭野開祖の思い出を披露。宮坂氏は、庭野開祖の遺徳を「縁を大切にした人」「寛大な心を持った人」「慈悲深い人」と語った上で、「開祖さまは、『私は世の中、人さまに尽くすために生まれてきた。人さまを救うことが大好きなのだよ』と常々、おっしゃっていました。そのお姿、お言葉はこれから先も私の脳裏から消えることはないでしょう」と述べ、恩師を追慕しました。
法話に立った庭野会長は、庭野開祖を象徴する言葉として「和顔愛語」に言及。「私たちが開祖さまのような『和顔愛語の人間』になりたいと思うのであれば、仏さまのみ教えをしっかりと自分のものにすることが大事」と信仰姿勢を示しました。
式典終了後、参拝者による焼香が行われました。

(2004.10.08記載)