地震発生直後から十日町教会道場には役300人の地域住民が避難した(10月24日、十日町教会)
地震発生直後、十日町教会駐車場には地元・稲荷町の住民約150人が避難。その後も人々が押し寄せ、道場内と駐車場に合わせて約300人が集まりました。
この地震により同教会駐車場を市が避難所として指定。市の介護保険課からも要介護者の受け入れ先として登録されました。現在、一人の要介護者が避難しています。29日には、福島県立医科大学医学部附属病院の医療チームが回診に訪れ、17人の被災者を検診しました。
十日町教会駐車場には、朝食を求める避難住民で長蛇の列ができた(10月25日、十日町教会)
大勢の避難者が集まる中、教会では秀島康郎教会長や壮年部長をはじめ壮年部員らが寝具の提供、仮設トイレの手配などを行った。また、総務部長、支部長ら幹部も教会にかけつけました。
教会に身を寄せる地域住民も23日夜から炊き出しなどの作業に自主的に協力。家財道具などが散乱した自宅に戻り、プロパンガスやカセットコンロ、食料などを持ち寄ったほか、町内のコンビニエンスストアをまわり、食料を調達しました。また、電気と水道が復旧したあとは、町内会の意向により、子供たちが道場内の風呂掃除に取り組みました。
25日からは越後川口教会への救援物資の搬送を開始。国道17号線の和南津(わなづ)トンネルが崩落していることから、同教会小出道場を経由して徒歩で峠を越えるルートを地域住民と会員で担当し、物資を運びました。
一方、26日に支部長が教会道場に集まり、今後の活動について会議を開きました。その結果、「朝6時の読経供養の再開」と「各支部の会員に庭野会長のメッセージを届け、現状の確認を行う」ことが決まりました。
30日からは早期復興を祈念する祈願供養を午前6時と9時、午後6時に実施したほか、被災した会員宅の片付けなどを行うボランティア活動を同教会会員12人で行いました。ボランティア活動は今後、要請に応じて実施する方針です。
電気、水道の復旧、避難勧告の解除とともに、教会に避難していた住民たちは徐々に減りつつあります。しかし、まだ強い余震が起こる可能性があるため、寝泊りのためだけに道場を訪れる住民もいます。
(2004.11.08記載)
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