新潟県中越地震の発生から1カ月余りが過ぎました。被災地では本格的な冬の訪れを前に、ライフラインの復旧や仮設住宅の建設などが、急ピッチで進められています。被災地を包括する越後川口、十日町、長岡の3教会でも緊急救援の段階から脱し、今後は会員の手どりに力を入れていく方向です。
各教会は被災から1カ月余が経ち、会員への救援物資の配布など緊急の段階を脱し、通常の教会活動になりつつあります。しかし、会員一人ひとりの状況は「ようやく概要が見えてきた段階」(梶田貢司・越後川口教会長)です。
教会幹部や近隣教会会員による手どりを通して得た詳細な情報をもとに、今後は会員一人ひとりの被災状況に応じた、よりきめ細かい手どりを行っていく予定。なかでも、家屋の倒壊により、住み慣れた自宅を離れる会員も少なくないことから、心のケアなど、サンガのサポート態勢を一層強化していくことになっています。
また、現状としては、十日町教会は11月28日をもって、会員の心のケアを目的とした新潟教区などからのボランティアの受け入れを終了。今後は、同教会の幹部を中心に行っていきます。
最も被害の大きかった越後川口教会では、11月19日から実施されている被災した会員の心のケアに主眼を置いた新潟教区によるボランティアを今後も継続する予定です。また、11月25日にガスが開通したことを受け、道場駐車場に設置されていた炊き出し用テントが撤去されました。
長岡教会では、大きな被害を受けたのが全包括地域の2割でした。被災後の生活の不自由さや、被災を通して得た気づきなどを全会員で共有したいという願いから、青年婦人部員が新聞『会えてよかった 命の声~大法船』の発行を始めました。継続中の「はげまし訪問」で集められた会員の声を中心に、『佼成』の庭野日鑛会長法話、現在の生活に役立つ情報などを掲載しています。また、青年部員は東京・新宿で東京教区の大学生とともに「新潟県中越地震・台風23号救援募金」活動を続けています。
(2004.12.2記載)
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