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2004年12月16日 WCRP日本委がUNHCRに支援金贈呈

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会の杉谷義純事務総長は12月16日、東京・渋谷区のUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)駐日地域事務所を訪れ、スーダン難民に対するWCRP日本委からの支援金約400万円をピルコ・コウルラ・UNHCR日本・韓国地域代表に贈呈しました。支援金は、WCRP日本委の加盟教団や賛助会員からの献金と同平和開発基金によるものです。

スーダン西部のダルフール地方では、昨年2月から続く民族紛争により多数の住民が土地を追われました。このうち約20万人が難民として隣国チャドに逃れ、厳しいキャンプ生活を送っています。席上、コウルラ代表は、UNHCRがチャドの11カ所の難民キャンプで実施する支援活動について説明した上で、現地は砂漠地帯であり水や生活物資の確保が難しいこと、難民と現地住民との間で緊張状態が高まりつつあることなどを伝えました。
コウルラ代表はまた、チャドでの難民収容能力が限界に近づいており、スーダンからの難民流入を食い止めることが急務となっていることを指摘し、「時宜を得たご支援に心から感謝します」と謝意を表しました。これに対し杉谷事務総長は、「スーダン難民に対する日本国内の関心はイラクやアフガニスタンなどに比べて低い。今後も宗教者の立場から一層、難民支援を呼びかけたい」と応えました。

(2005.01.14記載)