2005年02月04日
津波被害で庭野平和財団がスリランカに支援
庭野平和財団(庭野日鑛総裁、庭野欽司郎理事長)はこのほど、スマトラ島沖地震による津波災害に対し、120万円の臨時助成を行いました。助成先は、スリランカ北部で活動する現地NGO(非政府組織)の「TECH」(代表=A・ナバラトナラージャ・ジャフナ大学教授)。同国北東部・ムライティブ地域での医療支援活動に充てられます。
スリランカ政府によると、津波による死者・行方不明者はこれまで、4万人以上に上っています。観光リゾート地の多い南部だけでなく、民族対立による内戦で荒廃した北部でも多数の犠牲者、被災者が出ています。
今回の臨時助成は、TECHが同国北東部沿岸のムライティブ地域で行っている医療支援プロジェクトに対するものです。TECHからの情報によると、同地域での死者・行方不明者数は5000人を超え、約6000世帯が家屋を失いました。被災地域の井戸の多くが汚染され、伝染病発生の危険が今も続いています。現地では負傷者、被災者の心身のケアや治療、伝染病への対応などで医療品が不足しており、同財団の臨時助成はその購入にあてられます。
なお、TECHは内戦で被害を受けた人々を救済するため1978年に設立されました。ナバラトナラージャ代表は日本政府の相談役なども務めています。
(2005.02.04記載)
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