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2005年02月16日 韓国で「第8回WCRP日韓青年交流会」開催

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会青年部会とKCRP(韓国宗教人平和会議)青年委員会の共催による「第8回WCRP日韓青年交流会」が、2月16日から21日まで韓国のソウル市を中心に開催されました。日韓合わせて59人の青年が参加。本会から松本貢一青年本部長(WCRP日本青年部会事務局長)はじめ12人が参加しました。

同交流会は、日韓の宗教青年が信頼関係を築き、世界平和に貢献できる人材を育成することを目的に、1990年から2年に1度開催されています。
参加者はまず、日本の植民地時代、日本人が朝鮮人を収監し拷問や処刑を行ったとされる西大門刑務所跡地(ソウル市)を訪れ、両国間の歴史の一端を学びました。また、日韓の青年がペアを組み、18家庭でホームステイを体験しました。
今回、テーマ別プログラムも初めて実施されました。平和グループは、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)との国境付近にある統一展望台を訪問。朝鮮半島分断の歴史を学び、ハンカチに平和のメッセージを記し祈りを捧げました。奉仕グループは、ソウル市の知的障害児施設でボランティア活動に従事。宗教グループは、大韓聖公会のソウル大聖堂、韓国仏教太古宗奉元寺を訪れ、教義や歴史を学びました。文化グループは、ソウル市のロッテワールド民族博物館で韓国の歴史や文化を学びました。
ソウル市のキリスト教青年会(YMCA)で行われた講演会では、ユン・バプダル・圓佛教青年会事務総長、松本貢一・WCRP日本青年部会事務局長が講演しました。ユン事務総長は、日韓の青年が共に奉仕活動にあたることで相互の信頼関係が深まるとした上で、「お互いに心を一つにして、人の心を温かくするという宗教者の務めを果たしたい」と述べました。松本事務局長は、「世界的に難問が山積する今、宗教青年による平和活動が求められている」と指摘。来年開催されるWCRP世界大会に向け、青年大会開催の重要性を強調しました。
参加者の一人は、「まず自分自身が平和な心になり、笑顔で心穏やかに、広い視野で周りの人たちと触れ合っていきたい」と感想を語りました。

(2005.03.04記載)