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2005年03月22日 WCRP日本委員会が「平和のための宗教者研究集会」を開催

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会主催の第31回「平和のための宗教者研究集会」が3月22、23の両日、大阪市大正区の金光教泉尾教会で開催されました。総合テーマは『イスラームからのアプローチ』。同日本委加盟教団などから132人が参加。立正佼成会から、庭野日鑛会長、山野井克典理事長、国富敬二・時務部長、松原通雄外務部長、泉田佳子元参務はじめ多くの会員が出席しました。

WCRP日本委では、これまでにもイスラームに関する学習会を開催してきましたが、今回の研究集会では、イスラームが世界平和についてどのように考え、行動しようとしているのかということなど、より包括的なイスラームへの理解が目指されました。
安田暎胤・同日本委非武装・和解委員長(薬師寺管主)の開会あいさつに続き、黒田壽郎・国際大学教授が『イスラームの世界観と現代』と題し、また、有見次郎・日本ムスリム協会副会長が『イスラームからのアプローチ』と題し、それぞれ基調発題を行いました。黒田氏は、イスラームのタウヒード(神の唯一性)の世界観に触れ、すべての存在を等位に見ていく視点や見返りを求める「交換経済」とは異なる「贈与経済」の考え方を紹介しました。有見氏はイスラームの家族法、他国の不正義とイスラームの平和観などについて解説しました。
このあと、3グループに分かれての分断討議では、それぞれのグループにイスラームに関する専門家が配され、イスラームの信仰、生活からジハード、殉教などといった問題までが提起され、活発な意見交換が行われました。
分断討議のあとに行われた全体会議では、各グループからの報告に続き、眞田芳憲・同日本委平和研究所所長(中央大学教授)が総括。最後に庭野会長(同日本委常務理事)が閉会のあいさつを述べました。

(2005.04.01記載)