News Archive

2005年04月14日 庭野日敬開祖ご生家地鎮式

庭野開祖のご生家復元工事が着工されることになり、4月14日、新潟県十日町市菅沼のご生家建立地で「庭野日敬開祖ご生家地鎮式」が挙行され、本会ならびに十日町市の関係者、建築関係者など約50人が出席しました。

庭野開祖のご生家復元は「開祖生誕100年記念事業」の一つである「ご生家復元と生誕地での人づくりプログラム開始」の一環として行われます。平成14年3月に、庭野開祖顕彰事業の一環として「開祖さま顕彰のための人づくりプロジェクト」の菅沼部会が教団理事会の諮問機関として発足。同部会では1年間をかけて研究・開発を進めました。その中で、庭野開祖を直接に知らない世代、後世の会員に庭野開祖の人柄をより知ってもらうために、庭野開祖在住時の菅沼をなるべく忠実に再現する必要性があることを確認。庭野家などの関係者からの聞き取り、考証などを重ね、ご生家復元が理事会に答申され、承認されました。
施工業者には、現地の古民家に精通したカール ベンクス アンド アソシエイト有限会社を選定。一昨年には青梅練成道場で屋根に葺く葦の刈り取りが行われました。菅沼の区長箪笥からは庭野開祖在住時のものと思われる登記簿が発見され、ご生家の間取り等が明らかになりました。さらに、昨年2月、東頸城郡松之山町(現在の十日町市松之山)で、ご生家と同規模の古民家が発見され、復元に向けた条件が整っていきました。
また、菅沼の地では、来年の「開祖生誕100年」以降の本格実施に向けて、菅沼の四季の風習なども取り入れながら、庭野開祖の遺徳を肌で感じることができる新たなプログラムが今年から試験的に行われます。庭野開祖の「六つの誓い」と「六波羅蜜」をモチーフにした人づくりに重点を置いた内容のプログラムとなっています。
当日の式典では、国富敬二理事導師による読経供養、四方清めの儀、鍬入れの儀と続き、「庭野日敬先生に学び十日町を発展させる会」の村山信一会長の発声で祝杯の儀が行われました。このあと、教団を代表して国富理事があいさつに立ち、「庭野会長より、教育とは、一人ひとりが生きる力を持っていることに目覚めることであると教えて頂いております。大自然の恵みの中で、ご生家を中心に、開祖さまのような人材を育成したいと思っております」と述べました。続いて、施工に当たるカール ベンクス アンド アソシエイト有限会社の代表取締役である建築デザイナーのカール・ベンクス氏が「この建物をつくるには、職人さんはじめ皆さんの力が必要です。天国から見ておられる開祖さまが喜ばれる家を建てたい」とあいさつしました。
祝辞に立った山本茂穂・十日町市長職務執行者は、「世界平和に尽力された日敬先生の生誕100年を記念して生家が復元されますことは、誠に意義深いことと存じます」と述べました。最後に、秀島康郎・生誕地道場長(十日町教会長)が謝辞を述べ、式典は終了しました。
なお、ご生家は今年11月に落成の予定です。

(2005.04.22記載)