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2005年05月21日 「ダーナ塾」に全国から1010人が参集

『ゆとり』『気づき』『斉家』をテーマにした壮年部員対象の団参「ダーナ塾(壮年団参)」が5月21、22の両日、普門館と第二団参会館を会場に実施されました。全国38教会から参集した1010人の壮年部員は、式典や「こころのせんたくプログラム」を通し、家庭、職場などでの役割を学びました。

2年目を迎えた同団参は、深刻な社会情勢の中で、人間本来の生き方に目覚めることと、安らぎのある家庭、社会の実現に向け、自らが始発点となる決意を新たにすることを目的としています。年4回行われ、第1回(4月23、24日)には全国28教会から約850人が参加。今回が2回目の開催となります。
21日、参加者は普門館に参集。天台宗米国ハワイ開教総長で同宗ハワイ別院住職の荒了寛師の講演に耳を傾けました。荒師は講演の中で、日本の家庭事情に触れた上で、「朝のあいさつ、靴をそろえる、合掌してから食事を頂くなど、一つでも家族の約束ごとを作り、守ることが大事。一つのことが守れれば、他のことも整っていくのです」と語り、家庭での壮年の役割を示しました。
このあと、壮年たちは第二団参会館に移動し、「こころのせんたくプログラム」に参加。講演や研修、写経、気功などに臨んだ。田中宏一郎・前北陸教区長の講演を聞いた参加者は「相手の立場に立って物事を考えることの大切さを教えて頂きました」と感想を述べていました。
翌日は、普門館で式典が行われました。体験説法に立った参加者の代表は、教えに触れる中で、貧しい家庭に生まれたことも、そりが合わない上司との関係も、すべてが仏のはからいと受け取れるようになった体験を発表。「多くの人に支えられて生きてきたご恩返しとして、地域に期待される壮年にならせて頂きます」と決意を表しました。続いて、久保木常純・布教相談役が『斉家――自らが安らぎの灯となろう』をテーマに講演。「仏教はものの見方、考え方を学ぶ教え」と前置きしたあと、「私たちは自分に不都合な現象が起こると人や条件のせいにしがちです。しかし、仏さまの教えに照らすと、自分を見つめていくことが大切だと分からせて頂けます。さまざまな変化の中に身を置いている私たちですが、もう一度、自らの生き方を振り返り、気づいたところから新たな生き方を始めていきたいものです」と、参加者に語りかけました。
同団参は今後、2回行われる予定です。

(2005.06.03記載)