米国・テキサス州フォートワース市のコンベンションセンターで6月23日から27日まで、UUA(ユニテリアン・ユニバーサリスト協会)の「第44回総会」が開催され、国際ゲストとして本会から神谷昌道・外務部次長が出席しました。
本会とUUAは、庭野日敬開祖とデイナ・M・グリーリー博士(初代UUA会長)の信頼関係を土台に、交流を発展させてきました。IARF(国際自由宗教連盟)、WCRP(世界宗教者平和会議)を通じて、30年余にわたり交流を続けており、昨年の同総会には庭野会長が出席し、全体会議でスピーチしました。
神谷次長は23、24両日のプログラムに参加しました。23日午後、オリビア・ホルムズUUA国際局長、UUAパートナーシップ・教会協議会のメンバーらと懇談。この中で、本会とUUAの教会レベルでの交流について、意見が交換されました。同日夜には、開会式(「全体会議1」)が行われ、席上、ウィリアム・シンクフォードUUA会長は、約4000人を前に「保守的なテキサス州でUUAの総会が開かれることに大きな意義がある」と述べ、同性愛、死刑制度廃止などについての考えを披歴しました。
翌24日午前、神谷次長は、ワシントンを拠点に信仰と善意に基づいて政治浄化を進める「諸宗教同盟(インターフェイス・アライアンス)」(ウェルトン・ギャディ会長)主催の朝食会に出席。ワークショップ後には、シンクフォード会長主催の昼食会に招かれました。昼食会には、ホルムズ国際局長、ダリル・バリアIARF事務総長、山本行恭・椿大神社宮司らが同席しました。懇談では、IARFの活動が話題となり、時代に応じて変化するIARFの役割、出会いの場としてのIARFの意義などについて意見を交わしました。このあとの「全体会議2」の冒頭、国際ゲストが紹介され、山本宮司が代表してあいさつを述べました。
また、神谷次長はホルムズ国際局長が主催するワークショップに出席し、パネリストとして意見を発表しました。ワークショップのテーマは『文化的固定観念(ステレオタイプ)を超越して世界に広がるために』。神谷次長は約40人の聴衆を前に、佼成会職員として宗教協力・平和活動に従事する経験を踏まえ、「固定観念や偏見を克服するには、外面的な相違を超えて、自己の内面にある尊厳――仏性に気づくことが重要である」と語りました。
さらに、24日夜、神谷次長は宗教的儀礼プログラムの中核である「生きた伝統の宗教儀礼(サービス)」に参列。祈り、聖歌、説教などの儀礼のほか、舞台上で、新たに牧師職に臨む人たちや牧師退職者が紹介され、参列者全員から祝福の拍手が送られました。
(2005.07.08記載)
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