復元工事が進められている庭野開祖ご生家の上棟式が7月4日、新潟県十日町市菅沼のご生家建立地で執り行われ、本会ならびに十日町市の関係者、建設関係者など約100人が参加しました。
庭野開祖のご生家復元は「開祖生誕100年記念事業」の一つである「ご生家復元と生誕地での人づくりプログラム開始」の一環。4月14日に地鎮式が行われたあと、基礎工事や柱の組み立て、茅葺き作業などを経て上棟式を迎えました。
式典では、本村和則理事導師による読経供養、四方清めの儀と続き、「庭野日敬先生に学び十日町を発展させる会」の村山信一会長の発生で祝杯の儀が行われました。あいさつに立った本村理事は、「ご生家の復元にあたっては、当時の間取り図が発見されたり、屋根に葺くための良質な葦が青梅練成道場で刈り取られたり、古民家の専門家や茅葺屋根屋のご協力を頂いたりと、さまざまなおはからいを頂いています。神仏がご加護くださっているのでしょう」と述べました。
田口直人・十日町市長の来賓祝辞(代読)、施工にあたるカール ベンクス アンド アソシエイト有限会社代表取締役のカール・ベンクス氏、茅葺屋根屋の喜多村暁氏によるあいさつに続き、秀島康郎・菅沼練成道場長(十日町教会)が謝辞を述べました。
式典後、ご生家の玄関前で祝いの餅まきが行われました。
なお、ご生家は11月3日に落成の予定です。
庭野開祖ご生家の葦に会員たちの「願文」
○...「明るい家庭が築けますように」「感謝の心を忘れない」「和顔愛語で人に喜んで頂く努力を」。新潟・菅沼で復元工事が進む庭野開祖ご生家の屋根の内側に、会員たちのさまざまな「願文」が散りばめられています。ご生家の復元に多くの会員が携わろうと、一昨年、昨年と全国の会員が青梅練成道場で屋根に葺く葦の刈り取りを行いました。そのうち5万本に会員の誓願が刻まれています。現在、約7割の葦が作業済みです。
○...茅葺き屋根屋の"親方"として作業にあたる男性(74)は「屋根屋人生60年の発表の舞台を与えて頂いたことに心から感謝しています」と話しています。喜多村さんは青梅で真剣に葦を刈る会員の姿に感動したそうです。会員の思いを生かしたいと、願文がはっきり見えるよう1本1本葦の向きを丁寧に整えて飾ります。工事現場を訪れた会員が自分が書いた葦を見つけ喜んで帰っていくのを見るのは屋根屋冥利に尽きるといいます。「体の続く限り御屋根の守りをさせて頂くつもりです」。
(2005.07.08記載)
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