「立正佼成会一食平和基金」の平成17年次第2期資金助成先が、このほど同基金運営委員会(委員長・松原通雄外務部長)から発表されました。国内外で実施されている5つのプロジェクトに、総額1700万円が支援されます。
本会一食平和基金は「合同プログラム」「自主プログラム」「資金助成」「緊急支援プロジェクト」を4本柱に運営を行っています。今回は、「合同プログラム」の5件に対し、支援が行われることになりました。
「国内NGO人材育成支援」としては、国際的に活動するNGO(非政府機関)が紛争地での活動を含め国内外のさまざまな場面でのリスクを軽減し、安全管理・危機管理に対応していくことを目的とした研修プログラムを実施する「国際協力NGOセンター(JANIC)」に500万円の支援が決定しました。
「カンボジア仏教と開発推進事業」では、カンボジア政府宗教省とパートナーシップを結び、同国で「開発のための仏教」事業として、仏教書の復刻、仏教セミナーの開催など継続的な活動を展開する「シャンティ国際ボランティア会(SVA)」に600万円が支援されます。
「難民支援・平和構築プロジェクト」での対象は2団体。キリスト教のプロテスタントとカトリックの対立が続く英国・北アイルランドで、両宗派の学校の教員、生徒の交流を推進する「コリメーラ共同体」の活動に200万円があてられます。また、アフガニスタンで、社会的立場の弱い女性に現金収入の道を開き、家族ならびに地域社会の経済状況を改善するため、女性への技術訓練を実施する「日本紛争予防センター」に200万円が支援されます。
さらに、「アジア・アフリカエイズ感染予防支援プロジェクト」として、「アフリカ開発・緊急救援機構(ADEO)」のケニアでの活動に対して、200万円の支援を決定。同団体は、特に青年層のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染の減少と感染者の症状緩和を目的に、検査サービスや身を守る技術に接する機会の提供、リーダー、トレーナーの育成・活用といったプロジェクトを展開します。
(2005.07.15記載)
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