News Archive

2005年07月16日 東京佼成ウインドオーケストラ アジア・ヨーロッパツアー

東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO=金森弘安団長)一行は「アジア&ヨーロッパツアー」のため7月16日から26日まで、シンガポール、スイス、オランダの3カ国を訪問しました。「世界吹奏楽大会(WASBE)」「世界音楽祭(WMC)」での招待演奏を中心に、全6回の公演を実施。TKWOは、卓越した演奏で海外の音楽ファンを魅了しました。

同ツアーは7月16日、シンガポール・エスプラネードホールでの演奏を皮切りにスタートしました。TKWOは同国で開催中の第12回「世界吹奏楽大会(WASBE)」を締めくくる「ファイナル演奏」を務め、真島俊夫作曲『三つのジャポニスム』、F・シュミット作曲『ディオニソスの祭り』などを演奏。聴衆の感動は最高潮に達しました。
続いて団員はスイス国内での演奏に臨み、21日にはジュネーブのサン・ピエール大聖堂で特別公演を行いました。アンコールではJ・S・バッハによる教会音楽の傑作『主よ、人の望みの喜びよ』を披露するなど、荘厳な音色を聖堂内に響かせました。会場には国連軍縮会議日本政府代表部の美根慶樹・特命全権大使夫妻など国連機関の関係者も駆けつけ、演奏後に団員と交流を持ちました。
ツアー終盤の25日、一行はオランダ・ケルクラードで開催される「世界音楽祭(WMC)」で招待演奏を行いました。特に常任指揮者D・ボストック氏の指揮によるD・グランサム作曲『舞楽』(TKWO委嘱作品)の初演には、1250人の観客から2度のスタンディングオベーションを受けるなど好評を博しました。WMCのハブ・ホグマン理事長は「TKWOのすばらしい演奏を通じて、我々は音楽のみならず、日本の文化にも触れることができた」と評しました。また常任指揮者のボストック氏は「われわれの挑戦とは、音楽を通じて人々と交流すること。現在の高い評価に甘んじることなく、演奏を終えた後、次に何をすべきか常に考えなければならない」と語り、TKWOの更なる発展に意欲を見せました。

(2005.08.19記載)