エチオピア・ティグレ州での植林活動を行っていた「植林ボランティア隊」(隊長=須田益朗・佼成育子園長)の一行13人が現地での活動を終え、7月30日に帰国しました。立正佼成会が植林ボランティア隊を派遣するのは今年で9回目です。隊員たちは、現地NGO(非政府機関)「ティグレ救援協会(REST)」の受け入れのもと、村人と協力して、ユーカリなどの苗木約1800本を植えました。
かつて国土の約40%が森林で覆われていたエチオピアは、たび重なる干ばつや森林伐採、内戦などの影響から現在、1%ほどにまで激減しました。
こうした状況を踏まえ、立正佼成会一食平和基金では93年から同国ティグレ州に本部を置くRESTが同州サムレ・シャルティ村で実施している植林活動の支援を開始。昨年までの12年間に約1000万本の苗木が植えられました。
一行は7月18日に日本を出発しました。20日、エチオピアの首都・アジスアベバにある在エチオピア日本大使公邸を表敬訪問したあと、ティグレ州都・メケレに移動。翌21日、REST本部を訪れ、メスフィン農業部長からRESTの活動概要などについて説明を受けました。
このあと、メケレから約50キロ離れたマイタカリー地区で植林活動。同地区に暮らす村人とペアを組み作業にあたりました。
22、23の両日はアムディ・オヤネ、ギジェット両地区で植林活動を行いました。ギジェット地区では植林用の苗の栽培場を見学。ユーカリタス、シーナスモレなどの苗木を視察したあと、93年に本会ボランティア隊が初めて植林した木々の生育状況を観察しました。続く24、25の両日は、アムディ・オヤネ、マイタカリー両地区で植林作業に取り組みました。
隊員の一人は「1本の苗木が、10年後には家の建材に使用されたり、家畜の餌などになることを知りました。村人たちの生活の糧になってもらいたいと祈りを込めて植えさせて頂きました」と感想を語りました。
また、一行はメケレ滞在中、「アフリカへ毛布をおくる運動」で毛布を受け取った村人宅を訪問しました。
(2005.08.05記載)
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