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2005年08月14日 新宗連「8・14式典」が開催される

新宗連(新日本宗教団体連合会)及び新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会)の共催による「第40回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」が8月14日、東京・千代田区の国立・千鳥ヶ淵戦没者墓苑で行われました。式典には、新宗連加盟36教団から約4000人が参加しました。新宗連理事長としてあいさつに立った庭野日鑛会長は、平和を願う心の根本は思いやりの心にあると強調しました。

同式典は、あらゆる戦争犠牲者に慰霊の誠を捧げ、平和の実現を祈る目的で毎年開催されています。第二次世界大戦終結から60年にあたる今年、式典も40回目の節目を迎えました。
冒頭、庭野会長が主催者を代表してあいさつしました。庭野会長は、現代の殺伐とした社会状況は、他国との戦闘状態にこそないものの、「心の戦争」のただなかにあると指摘した上で、人間として生まれ、さまざまな恩恵によって生かされていることに深く感謝することが真の慰霊であり、平和への道であると強調しました。また、平和を願う心の根本は思いやりの心にあるとし、「自他共生の思いやりのあるところには、自ずと争いは消えてなくなります」と述べました。庭野会長はさらに、式典で捧げた祈りと誓いを具体的に表す行動として、今年10月、新宗連の代表が、沖縄、広島、長崎の戦跡を訪れ慰霊の誠を捧げる「平和への巡礼」を実施することを紹介しました。
教団別礼拝、折り鶴奉納に続き、子供たちが平和の詩を朗読する中、青年女子40人により、キャンドルが六角堂の祭壇に捧げられました。このあと、力久道臣・新宗連青年会委員長、三宅道人・WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会青年部会幹事長の2人が献花しました。力久委員長は、「平和へのメッセージ」の中で、「我々宗教青年は、本日の式典から祈りをさらに深め、一人ひとりができることから始めます」と述べ、世界平和に向けての行動を誓いました。最後に、歌手の亀渕友香さんが歌を披露しました。

(2005.08.19記載)