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2005年08月15日 「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典

終戦から60年を迎えた8月15日、「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典が普門館大ホールはじめ全国各教会で執り行われました。普門館での式典には東京教区の会員ら約3500人が参集。第二次世界大戦をはじめ過去のあらゆる戦争犠牲者を悼むとともに、今なお世界の各地で続く戦争や紛争が一日も早く終結し、恒久平和が訪れることを祈念しました。

式典は、東京佼成ウインドオーケストラと佼成合唱団による奉献曲『帰命』に乗せ、東京教区城南ブロック学生部員代表109人が奉献の儀を行いました。長谷川裕史・本部教務部長導師による読経供養に続き、庭野日鑛会長が登壇。回向文を奏上したあと、手作りの折りヅルを奉納し、焼香を行いました。
続いて、会員を代表して23歳の青年男子部員が説法を行いました。高校時代に沖縄、大学時代に韓国と広島を「平和学習」で訪れた体験を語り、「戦争の事実をしっかりと受け止めた上で、平和な世界を築くために自分のできることを精うっぱい考え、行動していきたい。まずは、今までの学びを多くの人にお伝えすることが私のお役だと思います」と述べました。また、自らの人生の目標を「感謝と思いやりの心を常に持ち続けること」と発表。当たり前のことに感謝し、その気持ちを言葉に表すこと、相手の立場に立って物事を考えることなどを誓いました。
法話に立った庭野会長は、「自らの中に世界の平和を乱す元凶がある」と内省する大切さを強調。また「私たちが今後、世界の平和に取り組ませて頂く上で重要なのは柔和忍辱の精神です」と語り、世界平和の実現に向け、一人ひとりが仏教の核心をつかみ、一層の精進を重ねる必要性を説きました。

(2005.08.19記載)