8月27、28の両日、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会青年部会主催による第10回「サマーキャンプ2005」が広島市内の広島国際会議場などを会場に開催されました。テーマは『Road to 2006~Confrontⅰng Vⅰolence(暴力に立ち向う)』。WCRP加盟教団から青年ら76人が参加しました。
WCRP8(第8回世界宗教者平和会議)が来年8月26日から29日まで京都で開催されます。これに先立ち、世界の宗教青年が一堂に会する「WCRP青年世界大会」(8月21~25日)が、広島と京都を会場に開催される予定です。これを踏まえ、今回のキャンプは「2006年の青年大会に先立ち、日本の宗教青年が集い、地球的課題を検討し、WCRP8への参画意識を喚起するとともに、宗教青年による平和構築を推進する」ことが目的として掲げられました。
初日は、同日本委青年部会の三宅道人幹事長(金光教常盤台教会副教会長)のあいさつに続き、ビデオ『世界の宗教協力の現状と課題~アフリカ・ウガンダの事例から』を観賞。参加者は2001年に発足したWCRPウガンダ諸宗教評議会が進めるエイズ患者やエイズ孤児、また元ゲリラ兵の少年らを対象とした支援活動を学習しました。
続いて、杉野恭一WCRP国際委員会事務総長補が登壇。ウガンダやシエラレオネ、イラクなど国内諸宗教評議会の平和構築に向けた取り組みを紹介しながら、諸宗教者の協働が為政者や市民に与える影響の大きさを強調し、WCRPの使命を訴えました。
このあと、参加者は広島平和記念資料館、広島平和記念公園内の原爆碑を見学、(財)広島平和文化センターに所属する被爆体験証言者、岩本節子さんの講演に耳を傾けました。
同公園内の原爆供養塔で行われた「平和祈念祭」では教団代表の献灯、教団ごとの祈りに続き、参加者全員がろうそくを手にし、世界平和への祈りを捧げました。
翌日は国内の諸問題として心、教育、いのちの尊厳、社会などをテーマにグループ別の討議を実施しました。
最後に、来年の青年世界大会に向けた意見交換が行われ、「平和祈念祭」や「文化交流」などについて、参加者からさまざまな提案が出されました。
(2005.09.02記載)
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