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2005年10月04日 『一乗の光ひたすらに――庭野日敬開祖事績集』発刊

「開祖生誕100年記念事業」の一環として『一乗の光ひたすらに――庭野日敬開祖事績集』(開祖顕彰事業推進室編)が10月4日、佼成出版社から発刊されました。本書は、来年の「開祖生誕100年」を迎えるにあたり、記念出版として庭野開祖の生涯をさまざまな事績を通して顕彰するもの。これまで、あまり目にする機会のなかった庭野開祖ゆかりの品々などがふんだんに紹介され、庭野開祖のそれぞれの時代の思いや願い、息遣いが伝わる内容となっています。

庭野開祖は、その生涯を通じて、立正佼成会ならびに国内外の宗教界に大きな足跡を残しました。『法華経』に現代的ないのちを吹き込み大衆教化を図ったこと、久遠実成の本仏の勧請と本尊観の確立、宗教協力と平和活動での先駆的な役割など、その業績は広く認められています。
『一乗の光ひたすらに』は、そのような庭野開祖の生涯をさまざまな事績を通して顕彰することを目的に、「開祖生誕100年記念事業」の一環として記念出版されました。庭野開祖が生涯に成し遂げた仕事や業績、92年の足跡が「お言葉」「資料」「写真」「図版」「解説文」などによって浮き彫りにされています。
「故郷の菅沼」「上京と独立」「法華経との出遇いと研鑽」「立正佼成会の創立」「長沼脇祖との布教」「『真実顕現』と全国布教」「大聖堂の建立」「バチカン公会議開会式へ」「奇跡の『世界宗教者平和会議』」「テンプルトン賞の受賞」「『法燈継承』と次代へ」「ご入寂と『一乗宝塔』」「心配りの書簡」「愛用した品々」など38の項目で構成。大池尋常小学校の卒業証書、海兵団時代のセーラー服、大日本立正交成会の宗教結社届、本会創立当初に使用していた『法華三部経』、身延・七面山参拝の白衣、自筆のスピーチ原稿、書簡、日記などさまざまな資料は、当時の庭野開祖の思いを強く伝えます。「開祖生誕100年」を機に、庭野開祖の願いを学ぶ会員にとっても、深く研鑽できる内容です。
巻頭の「発刊に寄せて」に庭野日鑛会長は、「開祖は、ことあるごとに『異体同心』と、ご指導くださいました。同心の『心』とは、思いやりの心であるといえます。仏さまの教えを頂いたことが何よりも有り難いという大歓喜の中に、日々生きがいをもって過ごすことが開祖への報恩感謝につながるものと信じます。そのことをしっかりかみしめながら、ここにちりばめられた事績を、開祖の慈悲の実践の端緒としてあらためてふり返り、その生き方を私たち一人ひとりの胸に灯していきたいと願っています」と綴っています。
また、本書に収録された庭野開祖の生涯の足跡を記す資料の数々は、他の庭野開祖の著書をひもとく際に、往時の様子を知り、理解を深める上でも、役に立つものと期待されます。
巻末には庭野開祖著作一覧、庭野開祖「事績」関連年譜が収録されています。
本書はA4判112ページ、オールカラー。定価1500円(税込)。注文は各教会文書布教部長、支部文書責任者へ。直接自宅に配送を希望する場合はフリーダイヤル0120(323)766まで。

(2005.10.07記載)