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2006年02月13日 新宗連青年会「第20次アジア青年平和使節団」が帰国


(写真提供・新宗連青年会)

新宗連青年会(新日本宗教青年会連盟)による「第20次アジア青年平和使節団」(団長・力久道臣委員長=善隣教継主)の一行14人が2月13日から19日までタイを訪れました。立正佼成会から3人が参加。第二次世界大戦による犠牲者への慰霊と現地青年との交流などを行いました。

新宗連青年会は1974年から、9次にわたり「東南アジア青年平和使節団」(アジア懺悔行)を派遣しました。96年からは「中国青年平和使節団」「韓国平和使節団」「アジア青年平和使節団」を実施。20次という節目を迎えた今回は原点に戻り、東南アジアのタイに使節団を派遣することになりました。
第二次大戦中、日本軍による「泰緬鉄道」(タイとビルマ=現ミャンマー=を結ぶ戦略鉄道)建設に際して、連合軍捕虜をはじめタイなど東南アジアの人々合わせて10万人以上とも言われる犠牲者を出しました。
一行は14日、タイ西部・カンチャナブリ県を訪れ、泰緬鉄道建設でもっとも困難を極め、多大な犠牲の中で豪国軍捕虜が切り開いた地「ヘルファイヤ・パス・メモリアル」を見学。続いて、同青年会が74年にナムトクの丘に建立したサンプラプーン(タイ式供養塔)で慰霊祭を行い、戦争犠牲者に慰霊の誠を捧げるとともに世界平和と絶対非戦の誓いを新たにしました。
このあと、一行は16日早朝まで、2グループに分かれ、分科プログラムに参加。ドゥアン・プラティープ財団の「生き直しの学校」と、日本人の上座部仏教僧侶アーチャン・カウェサコー師が住職を務めるスナンタワナーラム寺院をそれぞれ訪問しました。
「生き直しの学校」は、貧困による家庭環境の悪化で非行や麻薬の問題を抱える子供や、暴力の被害を受けた少女たちが共同生活を送る施設。参加者は子供たちとの交流や植樹などを行いました。
同寺院では、早朝の托鉢修行やカウェサコー師の指導によるアーナーパーナサティ(呼吸観察による瞑想)を体験しました。
16日午後には、マヒドーン大学を訪問し、宗教学科の学生と交流。18日にはバンコクで本会南アジア教会バンコク支部の青年部員と触れ合いました。

(2006.03.03記載)