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2006年02月15日 山野井理事長がWCC総会に出席

山野井克典理事長は2月15日から20日まで、ブラジルを訪れ、WCC(世界教会協議会)の第9回総会に出席しました。同総会は、ブラジル南部のポルトアレグレにある教皇庁立リオグランデ・ド・スル大学イベントセンターで、『神よ、その恵みと共に、世界を転換したまえ』をテーマに行われました。世界各国から同協議会に加盟するプロテスタント、聖公会、正教会などの代表者、他宗教代表者、一般参加者など合わせて約3800人が参加しました。本会からは山野井理事長、澤畠康友・ジュネーブ代表が出席。山野井理事長は17日に行われた全体会議の中であいさつを述べました。

WCCは1948年、キリスト教の教派や教会を超えて連帯を深めようというエキュメニカル運動を展開する世界組織として発足しました。これまで、伝道、平和活動、神学、対話などの分野でキリスト教諸宗派間の相互理解と協力を促進してきました。総会は同協議会の最高意思決定機関で、7年ごとに開催されています。
WCCは75年の総会(第5回ナイロビ大会)から他宗教者を総会に招いています。今回の総会には、ユダヤ教、イスラーム、ヒンズー教、仏教などからも代表者が出席。本会は仏教徒の代表として、83年に開かれた第6回総会から参加しています。
17日、『キリスト教徒としてのアイデンティティと宗教的多元主義』をテーマに行われた全体会議では、英国国教会のローワン・ウィリアムズ・カンタベリー大主教の基調講演、WCRP(世界宗教者平和会議)国際委員会実務議長のハッサン・ビン・タラール・ヨルダン王子のメッセージ紹介などに続き、山野井理事長があいさつに立ちました。
その中で山野井理事長は、庭野開祖が「一乗」の精神をもとに、宗教協力を進めてきたことを紹介し、「あらゆる宗教者が、本気になって対話し、協力することができるならば、世界の平和は一歩一歩現実のものになると信じます。今後もWCCの皆さまと手を携えて前進してまいりたい」と述べました。
さらに、今夏に開催されるWCRPVIII(第8回世界宗教者平和会議)に触れ、「21世紀に入って初めて行われる世界大会をより実りあるものとするため、WCCの皆さまのご協力、ご参加をお願い申し上げます」と語りました。
山野井理事長は同日夜、サミュエル・コビア・WCC総幹事、ウィリアムズ・カンタベリー大主教、ステイン・ヴィルムスタッド・WCRP国際委副事務総長らと歓談しました。コビア総幹事との歓談では、山野井理事長が総会への招待に対して謝意を伝えました。コビア師は83年から続く本会とWCCの関係に触れ、今総会への出席に感謝の意を表し、今後も両団体が継続的に対話を進めていくことを確認しました。

(2006.03.03記載)